またな
「ハックションッ!!」 豪快なくしゃみをキメたのはクールで冷静な碓氷(うすい)だった。 「このぐらいの寒さで風邪ひいてんなよ~!」 そこに突っ込んだのは美人だけど口が悪い綿谷(わたや)。 「まあまあ」 そしてこうやって二人の中和をするのが俺。 俺たちは1年の時からずっと一緒にいる。 それも後1ヶ月。 「なぁ…碓氷は県外行くんだっけ?」 急に聞いてみた。 「んんまぁな。親がうるさいし…」 「…そっか。綿谷は?」 「あたしはフランス。留学するから。」 「そーいやデザイナーになりたいんだっけ…」 「おう…」 8秒の沈黙が続いた。 「…っ!何この雰囲気!!テメェだぞ!響!」 最初に口を開いたのは綿谷だった。 「めんごめんご笑まさかこんな雰囲気になるとは…」 「うわああああああんっ」 ………。まるで幼稚園児のように泣きじゃくっていたのは碓氷だった。 「だ、大丈夫か…」 「っあと1ヶ月で離れるなんて無理だっつーの…」 涙を吹きながら碓氷はいった。 「…なーに言ってんの。幼稚園児かお前は!連絡先交換したんだしいつでも会えるよ。なっ?」 綿谷が碓氷の髪をわしゃわしゃしながら言った。今にも泣きそうな声で。 「あーやっぱ楽しいわ。お前らといるとさ。俺もできればずっとこうしててぇけどなあ。」 俺がそう言った途端に綿谷は泣いた。碓氷はもっと泣いた。俺ももちろん泣いた。 「大丈夫だよ。絶対会うって約束するから。」 「…おう…。」 「っ…うっ…おう…。」 俺たちは約束した。絶対に会うから。また雪が降る季節になったら。 それまでまたな。 終わり
みんなの答え
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好き……
仲良しっていいですよね…… この三人の仲の良さとノリがすごく好きです! 何気に憧れる。 『また雪が降る季節になったら』もめちゃくちゃいい言葉ですね。 『来年』とかよりもこの小説の雰囲気に合っている気がします。 一度別れても三人がまた会えたらいいな、と 願わずにはいられない小説でした。 とても素敵です、書いてくださってありがとうございます!