視えること。
と→ともき 先→先生 み→みき _____僕の名前はともき。僕は小さい頃から一人ぼっちだった。なぜなら… と『うわぁっ!?』 先「ともき?どうした?」 と『いや、何でもないです。』 僕は"視える"人間だからである。 (机から突然出てくんなよ少年…。) 今僕が驚いたのは、人畜無害なこの浮遊霊の少年がいきなり僕の机から出てきたからだ。…こういうことがあるから、友達なんてできるはずがない。でも。 み「あなたも"視える"の?」 休み時間中に僕がさっきの少年を観察しているときに、みきちゃんに聞かれた。 と『もしかして、君も?』 み「うん。あの子、いっつも驚かしてくるよねw」 と『うんうん。授業中だと若干迷惑w』 み「それな!w」 みきちゃん…僕の初めての友達だった。みきちゃんは僕といっしょで、小さい頃から視えていてそうだ。 僕と彼女はいっしょだった。僕は少し嬉しくなって、それからはみきちゃんとよく話すようになった。 _____ある日。 普通は悪霊なんているはずのない僕等が通う学校に、視ただけで固まってしまう程の怨念を抱えた霊がいた。 …しかも僕の席を見ている。 み「…なんか恨まれることでもした?」 と『心当たりはないんだけど…』 その日は怖くなって早退した。 _____次の日。 と『…まだいる。』 み「ちょっと待って…w本当に何も心当たりないの?」 と『ない。人に恨まれるどころか人に好かれたこともないのに。』 み「なにそれw」 と『笑い事じゃないよ。』 み「ごめんごめん。……私、アレどうにかしておくよ。」 彼女が突然提案した。 と『えっ…?』 み「明日から学校来れなくなるかもだけど。」 と『それってどういう…』 彼女は言ったっきり、もう僕に話してくれなくなった。アレのもとに行き、アレの手を引いてどこかへ行ってしまった。 _____数日後。 彼女はアレと共にいなくなってしまった。学校には来ていない。あの日からずっと。 あれからさらに数日経って、みきちゃんがなくなったと、担任の先生に言われた。 ぼくはまた、一人ぼっちになってしまった。 先「ともき、後でちょっといいか?」 と『はい…?』 先生に呼ばれて驚いた。でも、その驚きは喜びに変わったんだ。 先「これ、みきの母親から預かったんだ。」 と『これ…。』 それは、みきちゃんからの手紙だった。 【ともきくんへ ともきくん、学校に行けなくなってごめんね。アレは、私がやっつけたよ。でも大きな力を使ってしまったから…これを読んでくれているってことは、もう私はそこにはいないのかもね。 アレをやっつけたときに余った力を使って、君の"ちから"を極限まで弱めておいたよ。"視える"ことで君が苦しんでいたように見えたのと…あとは、私のことを視てほしくなかったんだ。余計なお世話だったらごめんね。 君には幸せになってほしいんだ。 生まれ変わってもまた会えるといいな。 仲良くしてくれてありがとう。さようなら…。 みきより】 僕はこの手紙から、みきちゃんの優しさを感じた。それと同時に急激に悲しくなって、先生の目の前なのに泣いてしまった。 彼女は今、僕のそばにいるのかな。 もう僕には机から出てきた少年も、他のいろんな霊の姿も見えない。もちろんみきちゃんの姿も。でも… そばにいるような気がするよ。 僕は一人じゃない。みきちゃんがいる。 "視える"ことがどんなに素晴らしいことだったのか、今更になって気づいた。 視えなくなってから一ヶ月。 僕にも友達ができたよ。みきちゃんのおかげだ。 僕は今、すごく幸せだよ。だからさ。みきちゃんも、幸せになってね。 _____おしまい。 追記 今回の小説を読んでくださった皆さん、最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからも話が出来たら投稿します。頻度は少ないですが、これからも書いていこうと思いますので、ぜひ見てくださいね。 それでは、失礼致します。
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無題
通りすがりのポエマーさん!!あなたの小説は最高です。 恋愛要素があって、でも恋愛小説じゃない…もうすごいじゃないですか!! 大ファンです。いつまでも応援しています♪