スノードームの記憶
スノードームのように、雪が次々に降っては積もってゆく。 「雪に終わりはないの?」 幼い私は母によく聞いた。 心配になった私を見て、笑いながら 「大丈夫。物事には終わりがつきもの。大丈夫大丈夫、大丈夫よ。」 繰り返される言葉に安心し、その日は眠った。 私が眠っている間にも雪は積もり、翌朝私を喜ばせた。 雪だらけになった私を見て、また母は柔らかく笑った。 その笑顔が今でも胸に残っている。 私はだんだん大人になり結婚した。 子供も授かり、二人目もお腹にいる。とても幸せだ。 暖炉の側の揺り椅子に腰掛け、目を閉じ、想いに耽る。 昨年、母が亡くなった。 いつもの笑顔で安らかに息をひきとった。 ずっと、母には感謝している。 わがままを言った私を受け止め、 「クリスマスにはあげるから。」 そう言って、抱き締めてくれた。 高校、大学にも進学し、一ヶ月ごとには仕送りをし、私は、休暇のとき必ず帰った。 いつも笑顔だった。 クリスマスイヴ。私はいつものように買い物に行った。クリスマスの飾りが沢山あり、家につけたのを想像しながら買った。 ある一角のコーナーで。 わたしは、あるものに一目惚れをした。 ガラス玉の中に小さな家と庭があり、マフラーを巻いた女の子が走り回っている。その近くには母親らしき人がいて、微笑んでいる。 思わず手に取り、上下にゆっくりと振る。 小さな雪の破片が小さな世界に降っては積もっていく。 外をはっと見ると、雪が舞っていた。 今私の手の中にあるスノードームのように。
みんなの答え
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もふるさんっ!
こんにちは、睡です。 わあ、もふるさんの小説初めて読みました・・・。素敵! スノードーム、私も(?)好きです。 ちっちゃいころはひたすら振り回してグチャグチャにして遊んでたんですけど()、今はちゃんと見て楽しめるようになりました・・・ うちの地域は雪が降らないので、一度は一面の銀世界というのを見てみたいなぁと思っています。 時の経過と主人公の成長がしっかり描かれていて、いいお話ですね。
初めまして。こんばんは♪
のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんばんは♪秋菜です(*´▽`*) 感想です。 黒猫もふるさんは、とても描写が綺麗で、雪のことをテーマにしている…?のかは分かりませんが、スノードームより、雪の方が印象につきました。 背景を頭に思い浮かべられる文章で、とても素敵でした♪ 秋菜はスノードームをクリスマスプレゼントに貰いました。 あと、オルゴールも。 とても可愛かったです♪(なんの話? 素敵なお話ありがとうございました♪ じゃ、ばいちゃ☆ お体に気をつけてくださいね!