年下彼氏とラブゲーム
「気をつけー。お疲れ様でしたー」 「お疲れ様でしたー!」 その声を合図に、部員たちはみんな思い思いの場所へと散らばっていく。 そんな中、私の元へと猛スピードで近づいてくる小さな影が一つ。 「涼香ーー!お疲れー!」 「わっ!ビックリした……」 子犬のように飛びついてきたのは、深瀬来夢くん、私の彼氏だ。 「もう、急に抱きついてこないでよ……あと、人前ではちゃんと敬語で話してねって、いつも言ってるでしょ?」 私がそう言うと、彼は大きな瞳を潤ませて、上目づかいでこちらを見上げてきた。 「ーーすみませんでした、霧谷先輩」 ぐっ! か、かわええ…… 「も、もう、しょうがないな……今回は許してあげる」 その言葉を聞いた彼は、イタズラが成功した子供のようにニヤリと笑った。 くっ、またやってしまった……! 1歳年下の彼は、今年の春、テニス部に新入部員としてやってきた。 低めの身長と可愛い顔、人懐っこい性格の彼だけど、ひとたびコートに立つと別人のように真剣な表情になる。 そのギャップが、女子部員を、特に先輩たちをキャーキャー言わせていた。 そんな彼が、どういうわけか私なんぞのことを好きになってくれたらしく、向こうから告白してきた。 付き合ってみてわかったのは、彼がかなりの恋愛上級者だということだ。 デートの時はいつも彼のペースだし、たまに無茶なおねだりもしてくる。 私が断ると、上目づかいで可愛くお願いしてきて、結局断れなくなってしまう。 そうして私が折れると、さっきのように子供みたいに笑うのだ。 いわゆるあざと可愛いというやつなのだが、最近は味をしめたのか、お願いもだんだんエスカレートしている気がする。 そろそろビシッと注意しておかないとダメだな…… 「うー、寒っ……」 外に出ると冷たい北風が吹きつけてきて、私はブルッと身を震わせた。 そりゃそうだ。もう12月も後半。あと10日もすれば新年を迎えるという時期なのだから。 「そういえば、今週の金曜日ってクリスマスだよね?何か欲しいものある?」 「うーん、そうだなあ……」 隣を歩く来夢くんは、ちょっと考えた後。 「じゃあ、ケーキが食べたい」 「ケ、ケーキ?」 「そう。丸くて大きくて、イチゴがいっぱい乗ってるやつ!」 「えー、それはちょっと高すぎるよ……」 私が微妙な表情をすると。 「……ダメですか、先輩?」 うっ…… い、いや、もう惑わされない! 「あ、あのねえ来夢くん!そうやってあんまり調子に乗ってると……」 「なーんて、」 私の言葉をさえぎって、来夢くんが口を開いた。 「本当に欲しいのは、涼香の心だけなんだけどさ」 へ……っ? 「ちょっ、来夢くん……?急に何言って……」 「会うたびに、どんどん涼香のこと好きになってっちゃって……でも僕、気持ち伝えるの下手だから……涼香の気を引きたくて、無理なお願いとかもいっぱいしちゃうけど……」 来夢くんはいつもの上目づかいじゃなく、真剣な目で私を見つめていた。 そう、それはまるで、試合中に見せるみたいなーー 「こんな僕でも、好きでいてくれる……?」 「もっ、もちろん!ずっと好きでいる!大丈夫、どんな来夢くんでも、嫌いになったりしないよ!」 「よかった……ありがとう、涼香」 来夢くんは、ほっとした表情になったかと思うと、すぐさま笑みを浮かべた。 イタズラが成功した、子供のような笑みを…… はっ。 ま、まさか。 無茶なお願いをしてきたのも、その後のさっきの言葉も、全部。 「私を惚れさせるための作戦だったというの……?」 「えー?なんのこと?」 こ、この子は……っ! 目の前で無邪気に笑う彼を見ながら。 恋の試合では、当分勝てそうもないな、と思った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは!実柚と申します。 前に年上ピュア男子の話を書いたので、今回は年下あざと系男子です。どっちも大好きです。 でも、それまでに少しでも多くの作品を皆さまにお届けできるように頑張ります! 最後まで読んでくださりありがとうございます♪ 感想、アドバイスなどいただけるととても嬉しいです!
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ああヤバイ
すごいこのお話良いと思いました。もう最高です。こんなにも素晴らしいお話久しぶりです。一人でずっとキュンキュンしてました。素晴らしいです。またこういう話出してください!
めっちゃいいね!
私こういう系めっちゃ好きなんスけど…! どへー! 素晴らしい! もっと書いてくださいね♪
あざとかわかっこ好き・・・
タイトルめちゃめちゃですいません汗あざとい男子大好きです!あざとい女子は計算してんのわかるしぶりっこぽくて嫌ですけど(笑)めっちゃキュン!
めっちゃいい!
待ってめっちゃ好きなんだけど!!
私もどっちも好きです!!
こう…年下あざと系男子はもちろんなんですが、年下にたじたじになる年上彼女ちゃんも大好きです。恋愛では後輩なところが尊いカップルですねっ(*´`) やっぱり年齢差っていいよねぇ…周りにリア充はいても、みんな同級生カプだから、年齢差カプの供給が足りない…!そんな所に年下をぶっ込んできてくれる実柚ちゃん、好きです(/ω\) あと設定やキャラクターだけじゃなくて、描写や言葉の選び方が上手で、すごいなって思います! 素敵なお話ありがとうございました♪
アアアアアア!!キュン死するー!!
ゆるゆる~ども!ゆるれんです(`・∀・´) ヤバイ! キュン死しそうです!! タイトルはごめんなさい……。 ふざけました。 でも、キュン死しかけたのは本当です! 年下彼氏、しかもあざと系の…… 私の好みがーー!! 可愛い!! 可愛いよぉー!! ヤバイ……マジでキュン死しちゃいます……。 すごいニヤけちゃいましたよ~ 家族の前で~! 年下最高~~!! とっても素敵な小説をありがとうございます!! めっちゃ元気出たし、めっちゃキュンキュンしました! もう少しでクリスマスですね! クリスマスプレゼントをありがとうございます! 良い一日を! 寒いので、お体にお気を付けてください。 ではでは~!