短編小説みんなの答え:2

海のかなた

海辺に風が吹く。そして波が打ち寄せて陽がさす・・・いつも通りだ・・・あの時も今日みたいにいつも通りの海辺だった。その日は真冬にしては暖かい日だった 10年前・・・ 「今日は暖かいな・・・」 私は、つぶやいた。その時後ろから水しぶきがたった 「こんにちは、人間のお嬢さん」 後ろを振り返ったら、そこにいたのは確かに人魚だった。その人魚は男の子で私ににっこり笑いかけた。 「君の名前は?」 人魚は、澄みきった青みがかった緑の瞳をキラキラさせってそう聞いた 「私は・・・青海、あおみ、よ・・・あなたは?」 私は、ただぼうぜんとなってそう答えた 「僕?それはね・・・うーん・・・秘密!」 「ええ!!」 私は、思わず叫んだ 「僕、もう帰らないと怒られちゃうんだ。名前はもう一度会えた時に教えてあげるからこれ持ってて」 人魚が差し出したのは、青い真珠だった。 「それね、僕の宝物だよ・・・無くさないでね・・・さようなら、青海さん」 人魚はそう言って帰っていった。それが、11歳の時の話、今の私は、21歳、それ以来私は、あの青い真珠をネックレスにして、いつも身につけている。そしていつも海辺に来てあの子を待っている・・・ すると、後ろから水しぶきがかかった。私が後ろを振り返ると 「こんにちは、人間のお嬢さん、僕を覚えていますか?」 人魚はあの時と姿は変わっていたけど、その目はあの時のままだった。 「ええ、もちろん、あなたの名前は?」 私は微笑んで問いかけた。 「僕の名前は、青波、あおば、だよ、ねえ青海さん、僕と海に来ていただけますか?」 あの人魚は、青波はそう言った。私は、ますぐこう言った・・・ 「ええ、もちろん」 その時の彼の瞳は海のかなたも見すかすような、深く、どこまでも広がるようだった。 おわり

みんなの答え

辛口の答え

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いい話...

いいですねぇ...こういう、ずっと君を待っているっていうところがキュンってしました!しかも、青い真珠!いいな...一回はこういうこと起きないかな...(笑)あと、青波と青海「波」と「海」でつながっている感じがしました...!


『海のかなたも見すかすような』って表現好きです! 二人がまた会えて良かったなぁと思いました。 お互いの名前も海らしさがあって素敵だと思います。


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