僕の彼女は背後霊
先日、彼女が死んだ。大きな交通事故に巻き込まれたらしい。しかも死んだのは彼女一人 だけ。他の人はかすり傷で済んだ。なのになんで、彼女だけが…よりによって…。 僕はあの時こうしておけば良かったという後悔の嵐に押しつぶされながら月日を過ごした。 彼女の死から数ヶ月たったある日。ここ最近思うことがある。誰かにつけられている気がするのだ。こんなブスをつけまわしてくるやつなんてどこにいるんだ。 いるとしたら相当気色悪い。そんなことを思いながら自販機のコーラのボタンを押した。 一つため息をついてから出てきたコーラを取り出す。すると突然、 「私のは…?」 そう、後ろから聞き覚えのある声で問いかけられた。まさかと思い僕が恐る恐る後ろを振り返るとそこには死んだはずの彼女がいた。僕は口をアングリ開いた。開いた口が閉じてくれない。そんな僕を気にすることもなく彼女はキョトンとした顔で僕を見つめている。 「…あれ?、もしかして今まで見えてなかった?」 6秒置いてから彼女は言った。僕は思わずうなずく。 「ええ!!マジかー!だから何回もシカトしてたのね~」 成る程!と言うように彼女は唸った。僕はまだ現状が理解できていない。そんな僕に気付いたのか彼女は言った。 「んーとね。ビックリするかもしれないけど私、幽霊です。」 唐突にそんなことを言われても更に首を傾げるだけである。 「あははっ。そんなに強張った顔しないでよー。幽霊って言ってもね、いい幽霊と悪い幽霊がいるの。そんで私はいい幽霊の方。だからつまりー、背後霊かな?」 得意げに彼女は言う。 「…守護霊とかじゃなくて…?」 「私ねー守護霊資格ってのが貰えなかったの。だから何かと理由をつけていろんな人の背後をさまよって監視してるんだー。気持ち悪いでしょ?笑」 彼女は笑ってそう言った。僕はと言うと黙っていた。 「…普通ね、守護霊や背後霊になるには地上を去ってから50年~1000年しないとなれないんだけど私は内緒で抜け出してきちゃった笑」 「…未練が残ってるの…?」 「痛いとこつくねー笑…まあ色々あるよ勿論。」 「…そんなに生き生き喋ってるけど成仏してるの?」 「してるわけないよ笑てかしてなかったら背後霊になってないし、未練とやらも残ってるしね…」そう言いながら彼女は電柱のポスターに目をやった。そこには夏祭りと書いてある。 「…行こ!今日じゃん!」 僕が意見を言う暇もなく僕の手をつかんで走り出した。 「あーやっぱり最高!」胡瓜を食べながら彼女は言った。 「…お金…後で請求しとくからね…」 「無駄無駄!私もう成仏するからさ!」 「…未練ってこのことだったの?夏祭りに行きたいって言う…」 「まあね、まだ不完全だけど」 「…成仏しても輪廻転生とかするんじゃないの…」 「ええ!?しないよー笑私来世は動物なんだー」 何を言うんだこの人は。 「人ってね今世で前世の因果を果たしてやり残したことを来世に託すの。でも生まれ変わるには条件があってそれは'絶対幸せになること'なんだ。でも私には相当無理だからさー」 平気そうに彼女は言った。 「そんな…僕が…」 ドォーーーーーーーン 僕の声は花火の音にかき消された。 「…今日はありがとう!私の未練、もうやりきったから!」 「未練って…」 「好きな人と一緒に花火を見ること」 彼女は笑った。
みんなの答え
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お上手!!
Keneruです! 上手ですネ! ほんとに! 悲しい話かと思ったら意外に... 彼女の来世に幸あれ!!
気になったとこが…
話はとても面白くてよかったです! ですが…会話のとこでたまに 「笑」 を付けているのが気になりました… ふつう小説で 笑 付ける人いないですし、何より小説感がなくなります なので、「あはは」 とかってしっかりとした方がいいです お話好きです~
すごい!
すごいですぅ泣けました! 次の作品楽しみにしてます!
わあ~!!
凄い!凄いです。泣けますね。そうか、良い幽霊とそうでないのがいるんですよね。私最近悪い霊をはらおうと 臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前 っていうの覚えてこれで大丈夫なんて思っていました。気付かせてくれてありがとうございました。次の摩耶さん(字まちがえたらすみません)の作品、楽しみにしてますね!