弱い自分もアリじゃない?
もう、終わりにしたい。 こんな世界で生きていくくらいなら、死んだほうがマシだ。 何度も何度もそう思って、マンションの屋上に立った。 新しい世界に行きたい。その一心で。 でも、行けない。 いや、行かない。 自分がそう選んだんだ。 ある雨の日。 私はまた屋上に立っていた。 つらいことが重なった一日だった。 こころも、からだも、疲れきっていた。 これから生きていくのが怖かった。 未来に希望がなかった。 雨に打たれていると、そっと傘をさしてくれた人がいた。 「……誰?」 私がそう尋ねると、その人はふう、とためいきをついた。そして、 「よかった」 と言った。ポケットからおもむろにタオルを取りながら、その人は再び口を開いた。 「私、ソラ。あなたは?」 「私は、カナ。」 「カナ、何があったのか、全部私に話してごらん」 ソラは私にタオルを渡しながら言った。 ソラは、人の気持ちを引き出させる目をしていた。真っ直ぐにこちらを見つめる、黒目が大きな目。私は、今までのことをすべて話した。 ソラは、何も言わずにきいてくれた。 話し終わったあと、しばらく沈黙が続いた。 雨の音が心地よく聞こえた。 「生きることは、すごいことだから、疲れることもあるよ。」 突然にソラが言った。 「え?」 私は思わず聞き返した。 「だから、生きることは、すごいことだよって。誰もが悩みを抱えているし、つらい思いをしている。我慢しろって事じゃないよ。みんなそうなんだから、心配かけるとか言ってないで、相談していいんだよってこと。カナは、今まで、誰にも相談してないよね。相談するっていうのは、勇気がいることだよね。話してくれて、本当にありがとう。」 この子も何か、悩みを抱えてるのだろうか。私は不思議に思った。ありがとうなんて、しっかり言われたこともなくて、思わず涙がこぼれた。 「カナ、泣かないで。カナは、よく頑張ったよ。もう頑張らなくていいんだよ。」 この言葉で、私は救われた。 もう頑張らないでいいんだ。 誰かに頼っていいんだ。 そう思えた。 それから、つらいことがあって、屋上に上がることは、減りはしなかった。 でも、ソラとの会話を思い出して、なんとか踏ん張った。 私は強くない。 弱い人間だ。 メンタルはトランプのタワーだし、すぐ逃げることを考える。 でも、それでいいんだ。 弱ったら誰かに頼ればいいし、弱くたって構わない。 これが私。 私は、私を少し認めるようになった。 ありがとう、ソラ。 ソラとの出会いが、私を変えた。 こんにちは! 作者のこーさくです。 ついつい長くなっちゃいました。。 ソラのメッセージが、みんなの支えになってくれればなぁと思います! 読んでくれてありがとうございました。 ぜひ感想をお寄せください。 今年もいい年にしようね!
みんなの答え
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すごい!!
私も生きるのが辛くなることがあるけど、ソラの言葉がすごく心に刺さりました。私もソラみたいな人になりたいなぁと思いました
ありがとうございます!
ゆるるーん♪ども!ゆるれんです(`・∀・´) ありがとうございます。 私も消えたいと思うことがあります。 包丁を手に取ったこともあるし、苦しくない方法をスマホで検索したこともあります。 でも、この小説で少し心が楽になった気がします。 ありがとうございます。 また辛くなったらこの小説を思い出しますね! ありがとうございます!
すごい!
この物語を読んでとても感動しました。私も、カナちゃんみたいになった時、この話を思い出して頑張ろうと思います!!