【短編小説】雨
成績優秀、運動もできて、性格も明るい。人望もあって、まさに完全無欠な存在。 それに対して、僕は国語以外は全然ダメ。運動もできない陰キャ。 まさに、僕にとって君は高嶺の花。 叶うはずはないとわかってても、どうしても君を目で追ってしまう。 こんなにも恋が苦しいものなんて、知りたくなかった。 窓から見る空は、どんよりと曇っていた。今にも雨が降りだしそうなほど。 「(傘、持ってないや。帰るときに降らないといいけど)」 そして数十分後の下校時間。雨粒は激しく、地面やら屋根やらにぶつかっていた。 みんな傘をさして帰っていくなか、僕は帰れなかった。 走ったところで、鞄はびしょぬれになるだろう。教科書が濡れたら大変だ。 「雄二くん、傘持ってないの?」 心臓がとび跳ねた。だって、この声は…。 「(み、未来さん…?!)」 僕が恋している人の声だったからだ。 彼女はピンク色の水玉模様の傘を持っていた。 「(こ、これはまさか…)」 「ね、よかったら一緒に入らない? 家、近いでしょ」 相合い傘だ。マジモンの相合い傘だ。 心臓がバクバクうるさい。今でさえこれなんだ、未来さんと一緒の傘に入ったら…確実に爆発する! 「い、いえっ、大丈夫です! みみ未来さんが濡れたら、大変なので!」 早口でそういい、真っ赤になった顔を隠すために、彼女に背を向け全力で雨の中を走った。 「えっ?! ちょっ、雄二くん!!」 今なら雨がありがたく思える。体も心も、冷やしてくれるだからだ。 靴下に水が染み込んで気持ちが悪いが、それでも走った。 「…告白するチャンス、逃がしちゃったじゃん…バカ雄二」 未来の呟きは、雨音に消され、雄二には聞こえなかった。
みんなの答え
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いいと思いました!
とてもいいと思いました! アドバイスするなら、よくそこらへんにいるダンゴムシさんと同じですね。 「マジモン」は、あってるか分かりませんが、「本物」とかがいいと思います。 未来さん、優しいねぇ! 私もしてみt…殴
アドバイスいいですか?
最初の 「成績優秀、運動も出来て性格も明るい。人望もあって、まさに完全無欠な存在。」 の文を読んだときに、誰のこと?って思いました。だから、最初にその人の名前を書くといいと思います。 例えば 『未来さんは成績優秀、運動も…』 と続く感じです。 あと、『マジモン』という言葉は小説に書かない方がいいと思います。 年下から失礼しました!