小説の小説
「これ、なんだろう?」 自分の部屋で僕はよくインターネットの「ニフティきっず」というサイトを見ていた。その中に、「キッズなんでも相談」というコーナーがあり、それによると、五月一日から二千字程度の小説を投稿できるようになるらしい。 「小説かぁ・・・・・・気になるけど、なんだか難しそうだなぁ」 諦めてそう声を漏らした時、ドアを叩く音がした。ドアが音を立てて勢いよく開き、ドアと同じくらいの身長の人が入ってきた。 「おいっすー! 元気してっかぁ?」 隆志叔父さんだった。年相応の髭を生やしていて、近くからでなくても髪にフケが付いているのが見える。普段ならまず、いつ頭洗った? と聞くところだけど、今はとっても好都合だ! なぜなら、叔父さんは小説家だから! 「叔父さん、小説の書き方教えて!」 「おー、おー、二千文字しか書けないからってそう展開に急ぐことはないぞ」 と叔父さんは訳の分からない事を言って、僕に小説の書き方を教え始めた。 まずだな、最初に言いたいことは、「ルールは守れ」ってことだ。例えば、文字数(賞なら原稿用紙数で考えるぞ!)、ジャンル、著作権なんかだ。これは君が思っている以上に重要だぞ。ルールを守れない作品は絶対に許されない。厳しいようだが、選考対象にすら入らない。考えるまでもなくゴミ箱行きだ。夏目漱石が書いたような小説でもだ。特例は無いと思った方がいい。これだけ理解してくれ。 次に、「かっこつけない」ことも大切だ。例えば君が船の小説を書くとしよう。君は毎時何キロとか、甲板とか、そういう言葉を使うだろう。だが、船の上では時速は「ノット」という単位だし、「甲板」は「かんぱん」ではなく「こうはん」だ(かんぱんでも普段使いなら間違いではないぞ)。よく知りもしない題材や言葉は、良く調べてから書かないと突っ込まれて恥をかくから注意しような! 「かっこつけない」で言えば、難しい言葉を使わないことも大切だ。君は「就中」や「躯」、「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉を読んだり、意味を理解できたりするかな? これらの言葉は一般的じゃぁない。もし知っていたら「よっ、知識人!」と言わざるを得ないけれど、君が知っていても読む相手が知らなければ意味がない。読者の年齢を考えて、言葉は適切に使おう。 君は多分、「起承転結」という言葉を知っていると思う。これは小説に限らず、漫画やゲーム含む理想的な物語の進め方だ。起は始まり、承は話を進めて、転で話を変え、結で終わらせる。例を挙げよう。 「魔王を倒すために旅に出て、道中仲間と出会い、一度仲間が攫われるも助け、絆が深まった仲間と協力して魔王を倒す」 ここで大切なのは承の「仲間と出会う」と転の「助けたことで絆が深まる」という結果のおかげで起の「魔王を倒す」という目標が達成できたこと。物語に一貫性を持たせるんだ。いくら転で話が変わると言っても、宇宙人と戦っていたのに急に主人公が寿司職人に転身し始めたら、それはハチャメチャ。自然かつ結に繋がるように考えような。 で、最後に文についてだ。小説というのは文の集合体。文が読みにくいと、小説が読みにくいという致命的な欠陥が出てしまう。そのくらい読みやすさは大事だ。じゃあ読みやすいって何なの? って話だが・・・・・・正直、これは一概に言えない。勿論、定石はある。先ほど言った「かっこつけない」や、「○○の」を使い過ぎない、「、」の使い方に注意する、なんかがあるが、読みやすい簡潔な文章では美しさを表現しにくいんだ。例えば、「木漏れ日」と「湿った草で木漏れ日がまるで万華鏡のように反射している」だと、情報量はほぼ同じだが、文字数が増えるおかげで後者の方がぶっちゃけ若干読みにくい。でも、後者の方が美しさはあるだろう? 読みやすさと美しさ、この中間を上手くとるのが大切なんだ。 「どうだ? 良く分かっただろ?」 と叔父さんは自慢げに話を終えた。 「もっと言うと文法だのタイトルだのややこしいのがいっぱいなんだけどな。俺兄貴に急ぎの用事があるんだ。そいじゃな」 そう言って軽く手を上げ、お父さんのいるドアの向こうへと消えていった。その様子を見届けた僕は再びパソコンに向き、キーボードのキーを叩き始めた・・・・・・。
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えっすご!おもしろい!
文字がずらぁーーって書いてあって、うぉぁ…こりゃまた凄いのがきたな、、、まあ読んでみるか。って思って読んだら!! 想像超えてておもしろかったw まず、話のネタが良き!! 「自分の部屋で僕はよくインターネットの「ニフティきっず」というサイトを見ていた。その中に、「キッズなんでも相談」というコーナーがあり、それによると、五月一日から二千字程度の小説を投稿できるようになるらしい。」 この文読んで、「あっこれおもしろそー」って思った!! 「普段ならまず、いつ頭洗った? と聞くところだけど」ってw ちゃっかりこういうのを入れてるところもおもしろかったw 次回も楽しみにしてます★★★
なんでこんなこと思いつくのぉ?
こんにちは、ミラクル☆スマイルです! (^з^)-☆←今の気分!((こいつ気分屋かよ 本題↓ すごいです!なんでこんなこと思いつくのかと思いました!みんな言ってるように発想がすごいです!しかも小説の書き方もしっかりわかったし、一石二鳥だ!って思いました!今度私が作るときに参考にさせていただきます!また書いてくださいね!ではまたぁー(#^.^#)マタネ^o^
発想がすごい!
まさかの展開...! 書くコツ、ルールをおさえて書いていて、テンポもよくてわかりやすくて流石ですね! 叔父さんが一瞬で去っていくのを見てあ、小説だった。となりました笑 とんとんと話が進んでいく、これぞ「短編小説」って感じのストーリーで好きです! まさに初日に投稿されるのにふさわしい作品!
発想が神
リアルですごかった。叔父さんが小説家とか羨ましいし叔父さんの説明がまじで勉強になりました! 私もきずなんを舞台にした小説書いてみたい!
実話??
これ、実話?? って思えるほどすごいです!! (ほんとに実話だったらごめんね!) てか、きずなんを舞台にするとか、 想像力天才でしょ!
すっっご!
やほぅ 元菜亜華の雪音だよぉ! よろっ! めっちゃ すごぉっ!! 雪音も 短編小説 かいたけど、 舞台を キズなんに するなんて 思い浮かばなかったなぁ! 小説の書き方も すっごく 分かりやすかった! 参考に したいなぁ! 面白い作品を ありがとぉ♪ まったね~っ!( ´∀`)/~~
舞台がキズなん!!
お話の舞台をキズなんにするなんて思い浮かばない!すごい(*^-^*)
わかりやすかったー!
こんちゃっちゃ!元ゆきみ大福のゆきみだよー! 改名したけどよろしく!ニクネ覚えてくれると嬉しいな♪ 小説の書き方、すごいわかりやすかったよー! 例えとか入ってて読みやすかったー♪ 最後まで読んでくれてありがとう! またキズなんで! ではではー♪
短編小説きたぁぁって感じです!
初めて短編小説コーナーが設置された時、投稿数の制限も無かったので頭に思い浮かぶ映像をまんま文章化して、小説のいろはを学ぶ為に本を買いネットを漁り楽しかったことを思い出しました笑 それに短編小説でも二千文字って少なすぎて、個人的に物語の起承転結をつけるのが大変でした。書きたいところはとことん丁寧に描写したいけど文字数が足りない。しかも、ここのサイトの利用者は大半が小中学生。難しい言葉を使いすぎず、表現を柔らかくしなるべく伝わりやすいように…と工夫するのは骨が折れました。 そんな苦労がこの作品には書かれていて、常に共感しっぱなしです!!他サイトでの小説執筆時の失敗談など簡単に思い浮かび頭を抱えてしまいました笑 新鮮な話で勉強にもなり、面白い作品をありがとうございます。