短編小説みんなの答え:3

実現

そこは薄暗く異様な雰囲気が漂っていた。妖しく光る水晶、吊るされた何らかのカード、おそらく何かが溶けたものがモチーフであろう椅子…そしてそこに座る顔の見えない店主。そんな空間に、似つかない見た目の女子高校生がおどおどしながら扉から顔をのぞかせている。 「あの、ここが秘密のお店ですか?噂で聞いたんですけど…願いを叶えてくれるアイテムを売ってくれるって…」 「ああ、はい。本当ですよ。ここに座って願いをお聞かせください…」 ごわごわと女子高生は椅子に座る。思ったよりも座り心地が良かったらしく緊張が解けている。 「あ、えっと実は私好きな人がいて…先輩なんですけど…何か恋に役立つアイテムありませんか?」 「今一番売れているのは『惚れ薬』ですね。二番目は好きな人が自分を見ると惚れる『惚れ香水』です。」 そういって店主が二つ容器を棚から取り出す。どちらも瓶に入っており、片方は透明で瓶も何の変哲もないもの、もう片方はかわいらしい装飾が入っており甘い香りがするもの。 「よいしょ…え~、こちらが惚れ薬。無色透明なので入れてもバレることはありません。」 そういって何の変哲もない瓶を持つ。「よさそうだな」と女子高生は思った。が、値札を見て諦めた。あまりにも高すぎる。 「こちらが惚れ香水。こちらも普通の香水と何ら変わりありませんので、バレることはありません。効果があるのは好きな人のみ。なので他の人に効く心配もございません!」 そしてもう片方の可愛らしい瓶を持つ。「こっちにしようかな」と思ったが値札を見ると無理なことが一目瞭然だった。 「あの~もう少し安いものは…ないんですか?」 今までの物はあまりにも高校生にはきつい値段だ。 「…恋の願いに利用した人がいるだけですが…この『言霊薬』が安くてよいと思います。」 そうすると心を読んだかのように店主はころんと丸っこい容器を棚から取り出した。 「この言霊薬は飲んでから一日の間、言ったことが本当になるんです。」 女子高生は値札を見る。これなら高校生のお財布にも優しい。 「買います!」 「まいどあり。…この薬を飲んでからは発言に気を付けてくださいね。そして…悪用はしないでくださいね。」  その帰り道、女子高生は効果が気になって少し飲んでみることにした。 「…雨降れ。」 ポツリ。ザアアアアーーーーーーーーー 「雨!?あ~っ!晴れろ!!!!」 すると雨雲が引っ込み太陽がサンサンと輝きだした。 「本当だったんだ…」 使える。そう確信して女子高生はこうつぶやいた。 「A先輩は私のことが好き。」 次の日、Aの素振りは普段と違い、女子高生を意識しているようだった。しかし、それ以外の変化はない。 「先輩は私のことが好き…でも、告白してくれないのか…。」 自分から告白するのは恥ずかしい。Aから告白させるにはどうすればよいのか? 答えは簡単だった。バックから小瓶を取り出す。 ゴクリ それからといもの、毎日が煌めき順風満帆…今日もAと女子高生はデート。服屋で買い物をしている。 「本当、可愛いから、君になら何でも買いたくなっちゃうな~」 「え~?ありがとうございます!…これ可愛くないですか?もし本当なら買ってほしいなーなんて…。」 「いいよ。」 「え?ほんとですか?…あ」 そういえば、言霊薬、自分も飲んだままだし、先輩にも飲ましてみたままだった。先輩のは飲み物に混ぜたから気づかれてないけど…これって… 「じゃあ~…これも!」 帰り道…女子高生は鼻歌を歌いながら帰っていた。手にはいっぱいの買い物袋。 「これなら先輩におねだりすればなんでも買ってもらえる!」 ________それから 「先輩!今日も楽しみましょう!で、今日の服どうですか?可愛くないですか?」 「う、うん…本当に君は天使だよ…」 「え?ほんと…」 ぐらっと女子高生の体が傾く。天と地が入れ替わり…意識が途切れた。 _____意識が戻ってくる。 目の前には幻想的な景色が広がっている。 「え、ここどこ…」 「だkgfほsづよあr8;うsfじ」 意味の分からない言葉が耳の中へ飛び込んでくる。そして次の瞬間 「ようこそ!新たな天使よ。」 と。翻訳されたのだ。 「天使?」 状況をうまく呑み込めなかった女子高生だったが、瞬時に理解した。なるほど。先輩が「君は天使」そう言ったからこんな風に。 「あ、あの私天使じゃなくて。」 「なにを言っているんだ?美しい純白の羽…天使以外の何物でもないだろう?それに天界は人手が足りていなかったんだ。君を歓迎するよ。 話が通じそうにない。 「あの、えと、」 「遠慮することはないよ。労働という最高の娯楽を体験できるんだ。」 にこにこと笑った天使の顔に嘘偽りはなかった。労働が娯楽。 「ようこそ!天界へ!!」

みんなの答え

辛口の答え

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すごすぎ

これはすごいです!ショートショートとしての完成度高すぎん?このまま本に載ってそう。すごかったです!ショートショートならではの「あーそういうことか!」ってなるオチ?がちゃんとあったし、天使になったことに気づくまでの描写とか、言霊薬を手に入れるまでの描写とか全部上手い!将来絶対小説家になってください!


凄いです!ひのほさん

やほ!大阪生まれ大阪育ちのももちだぴょんす! じゃあ早速、本題祭りのスタートだーい! ひのほさんは小説家に向いてます! あの“意味のわからない言葉”っていうのが凄いです! 変な言葉(申し訳ないです!)を使っていて面白いです! 内容は面白いよりは違いますが… まあ、とりあえず凄いって事です! おめでとうございます!(←なにがや) じゃねー!ばいばーいっすー!


おもしろい話!

なるほど! 先輩が、天使だって言っちゃったんですか... やっぱり、道具には頼らない方が良いですね.... 自分で頑張らなくちゃ! ありがとうございました!


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