明日、晴れるよ。
最初は、小さな違和感だった。 おととい吊るしておいだはずのてるてる坊主の表情が、少し引きつった顔になっていたんだ。でも、それはかすかな変化だったから、気にするまもなくセミとりに行って。 その次の日は、風も吹かないのに、不自然にぷらぷらとてるてる坊主がゆれていて。 そして今日は、確かに聞こえたんだ。風鈴の音にまじって、「てるてる坊主、てるぼうず、明日天気にしておくれ…」って、歌ってる声が。 わかってしまった。この声は、あのてるてる坊主の声だ。 バレたなら隠す必要はないとばかりに、それからは、留守番の間、ずっとてるてる坊主は喋りかけてきた。これが案外面白くて、一人でいるよりずっといいなって。 「ね、ひよりはぼくとおしゃべりして、たのしい?」 突然聞かれて、うまく答えれなかったけど、楽しいよって言ったら、すごく嬉しそうにてるてる坊主は笑うんだ。 「ね~、ひより。ぼくはね、ひよりの明日をお天気にするために作られたんでしょ?」 うん、そうだよ。 「明日は遠足だもんね。」 楽しみだから、晴れてほしいんだ。 「お願いかなえたら、ぼくはふつうのてるてるぼうずになるんだぁ。だからさ、今日だけなんだ。ここにいるの。」 いやだよ、ぼく、君と一緒に遠足行きたい。 「でもね、明日晴れたら、また、どこかのてるてる坊主になるんだよ。」 じゃあそのときは、僕のこと選んでね。かわいいてるてる坊主作って、待ってるから。 「うん、でも今日は、夕方の5時になったら、またねだよ。」 またねだね。バイバイじゃないね。 「…またね。」 小さく一言残して、てるてる坊主はことりと動かなくなった。 窓を開けて、空を眺める。 空には、驚くほど美しい夕焼けが広がっていた。 ねぇ、てるてる坊主くん。 ぼく、この前本で読んだんだ。 夕焼けがきれいに見えたら、明日は晴れるんだって。 ね、明日、晴れるよ。 感想をいただけると嬉しいです! 楽しみな行事は、晴れになって欲しいですよね。読んでくれてありがとう。
みんなの答え
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なんか、、きれい。
ハロハロー、にねそですだよー! てるてる坊主かぁー!主人公のひよりくんの雰囲気がすごく合ってて、よかったっす! あたしが好きだったのは、この、日常そうで、日常じゃない、ちょっと不思議な感じっす! あたしは語彙力なくてかけないけど、いいっすね。 これからも頑張ってね!じゃ、しーゆー!
いい話…
ちょっと切ないけどいい話!このまま絵本とかで本当にありそう!あとてるてる坊主がしゃべるっていう発想が面白かったです。また書いてください!