同じ言葉でも。
「スキ」 私にはこの一言が言えない。 なぜなら、スキな人に迷惑をかけたくないから。 私は学校では目立たない方だ、とはいえない。 何か特別なことをしたわけでもないのに、すぐ告白される。 でも返す答えはいつも同じ。 「ごめんなさい」 そして、私が告白されるたびに私のスキな人はすぐ近くにいた。 目立たないところに、誰にも見えないところに。 でも私にはわかった。なぜなら、私には超能力があるから。 気配ですぐにわかる。 誰がどこにいついたのか…… 今日もまた私は呼び出しをくらった。 「スキです!」 私は思った。 なんであなたはそんなにも簡単にその言葉が言えるの……? 私とはまるで逆ね。 って。 そんなふうに考えていたとき、私のうでが誰かに引っ張られた。 ……え? すぐ振り返ると、そこには私のスキな人がいた。 そして人目につかない階段の踊り場まで連れてこられた。 「あの…私に何かよう?」 と聞くと思いがけない返事が返ってきた。 「お前、つらくないのか?」 どうしてそんなこときくの…? 「あんな何も考えずに告白してくるヤツ、オレなら無視するけど!」 私が告白されているところに毎回いたのはこれを言うためだったの…? そう思うと胸が苦しくなってきた。 それだけなの…? そう言おうとしたら、 「オレだったら、相手の気持ちを考えてから言うけど!!」 と言って私の方を見た。 その顔は真っ赤に染まっていた。 「あの、それって…」 私の唇にカレの人差し指が重なって、それ以上言えなくなった。 「スキだ。オレはお前のことを1番に考える。」 今、なんて…? スキって言ったの…? 私も言えるかな。だって、もう、迷惑なんてかからないからー…! 「私も…スキ…!」 やっと言えた。 お互いの気持ちを1番に考えた、私がずっと待っていたその言葉の意味。 同じ言葉でもこんなに意味が違うんだ…! 辞典には載っていない意味を私は知った。 言葉一つでこんなに嬉しくなるのはあなただけ…!
みんなの答え
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共感した!
ライです! 私も、好きな人に「スキ」っていえないんだ! 相手の迷惑になりそう・・っていうのもだし、はずかしい、フラれて他の子がからかってきたらどうしよう?・・・っていうのもあるから。・・かな?(笑) だから、告白は怖いものって感じだったから、「私」に共感した! 「私」と両想いだった男の子の発言も、胸に刺さった! では、じゃあね!ゆい。さん!