わかってくれない! ー孤独な芸術家ー
私の名前は、桜木ことり。中学3年生。勉強ってだいっきらい。でも、社会の授業って本当に楽しいの!だって、ホラ!このナポレオンとか!落書き三昧だよ!私は絵を描くことが大好き。部活は美術部。でもこの学校の美術部はとてもつまんない。レベルが低い。だから、画塾に通って画力を上げているの!でもね、修学旅行のしおりの表紙絵、選ばれなかった。生徒たちが投票するんだけど、去年の遠足のしおり絵も選ばれなかった。私は、絵画コンクールに出品すれば1位を受賞、画塾のコンクールでも3位受賞、高校生と同じクラスでデッサンを描いていて、先生にも認められているのに、、、。こんな私が、なんで、同学年の子には認められないんだろう、、、? 僕の名前は一条響。中学3年生。勉強ってだいっきらい。だから授業中は指をカタカタ、膝の上でピアノを弾くんだ!大きなホールで演奏しているのを想像してね! 僕の前の席の桜木は、いつも授業中、落書きをしているようだ。それもセンスのある絵を。でも先生に怒られている。同じく授業を聞いていないのに僕は怒られないんだ!最高だ! 僕はクラシック音楽が大好き。特に、ショパンの作品が大好き。でも、周りのみんなは分かってくれない。クラシックの素晴らしさを!「ピアノ弾いて!」って言われて弾いてもみんな最後まで演奏を聴いてくれないんだ。全く。コンクールに出れば金賞受賞、海外の先生にも認められる!でも、学校の子は僕の凄さを認めてくれないんだ、、、。 私と後ろの席の一条のみが赤点で放課後学習会に呼び出されたじゃないか。 まったく。あいつ本当に何考えてるかわかんないやつ。いつも指動かしてて。でもバカってことは同じだな。 「このプリントめんどくせー。提出すれば終わりでしょ?なら私、“考える人”の絵を描いて提出しちゃうわw」 そしたら一条も、「僕もわかりませんって書いて提出するわw」と言って一緒にプリントを提出して、走って教室を出た。下駄箱の近くに貼られている「しおり表紙絵決定!」というのを見てつい、 「私、これ、選ばれなかった。」と漏らしてしまった。 僕は、桜木の絵が好きだ。安定した技術力に、踊るような曲線がなんとも魅力的なんだ。 「僕は、桜木の絵が好きだよ。それでいいだろ。選ばれなくても、分かってくれる人がいるだけでな。」 桜木は顔を赤くした。 なんか、告白しちゃったみたいじゃないか。だから、付け足した。 「お前の絵を好きになるに引き換えにお前は僕のピアノ好きになれよ。」 桜木は、うん、うん、と言って嬉しそうにうなずく。 夕日は2人を赤く照らしていた。 おしまい
みんなの答え
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好きです
芸術って突き詰めて行けば孤独なものなんですね…(全てを知った人みたいに言うな) でもこの物語では、ジャンルは違えどことりちゃんと響くんが分かり合えた感じでとても良かったです!2人の視点で読めたのが楽しかった!また書いてください!
よかった
芸術家同士が分かっていくのがよかったです! 桜木ちゃんと一条くん相性いいなーって思った お互い認め合うって大切だよね 赤点プリントの時のやり取り、思わず笑っちゃった(笑) ありがとう
孤独なあたたかさ!
マジ,オモロ!「孤独」っていうタイトルがいいよねー!なんだかよんでてホカホカしたゼ!