振袖
私がこの手紙を渡しに行ったとき、部屋に大きく飾られたあなただけの写真は、なんだかとても優しく、私を励ましてくれているような感じがしました。その写真も、あなたは笑っていました。 拝啓 はーちゃん様 もう、会えなくなってから、何年経ったでしょうか。 最後にはーちゃんのこと、見送ることもできずに、本当ごめんね。今から14年前、あなたは1人ぼっちだった私に、そっと声をかけてくれました。その日から、私の見ている世界は、とても明るく素敵なものになっていったのです。 「ねえねえ、ひまりちゃんだよね。あたし、……っていうの。はーちゃんって呼んでね。」 「はーちゃん…?」 「そうだよ!よろしくね。あっそうだ、ひまりちゃんのことも、はーちゃんみたいに、ひーちゃんって呼んでもいい?」 今も忘れてはいません。あなたと出会えた入学式の日のこと、私は後悔していることがあります。あなたの名前をしっかりと聞かなかったことです。あなたの顔色を、しっかりとうかがっていなかったことです。 あなたと出会えたあの日は、今までで一番最高の日でした。私を変えてくれた日でした。学校探検のとき、 「ひーちゃん、大事なこと、一個だけ教えてあげるね。」 「うん!」 「毎日笑顔でいれば、絶対にいつか、いいことが起きるから、笑顔でいること、忘れちゃダメだよ。」 「え?でも、悲しいことがあったらどうしたらいいの?」 「そうだな…。じゃあ、悲しいことがあったら、あたしのとこに来て。そしたら泣いてもいいよ。」 「わかった!」 その言葉は、私のそれまでの生活を、大きく変え、今では私の宝物であり、励ましにもなっています。全てはーちゃんのおかげです。ありがとう。実は私、今でも泣くときははーちゃんの写真を見ながら泣くんですよ。 最後に。入学式の後、私は真夜中にはーちゃんの訃報を受け取りました。はーちゃん、あなたはずっと病気で苦しんでいたんですね。そして最後に、憧れの入学式に出席してこの世を去った。小さい頃から治療を続けていたあなたは、私が最初で最後の友達だったんですね。 私にとっても、はーちゃんは最初の友達で、とても大切な友達です。 20歳となり、成人式であった今日、私は初めて“源はるちゃん“あなたに手紙を書きました。 私を作ってくれてありがとう。大好きだよ。 ひーちゃんより 「今日はわざわざ来て頂いちゃって、ありがとうね。」 「いえ、こちらこそ、急に来てすみません。」 今、私は、はーちゃんの家にいる。はーちゃんのお母さんが、私を家に入れてくれた。 「ひまりさん…よね。あのね、これをずっと渡したかったの。」 「これって…」 手渡されたのは、かわいいくまさんの封筒に入れられた、幼いはーちゃんからの手紙だった。 「これね、娘が最後に力を振り絞って書いたお手紙なの。とても一生懸命に書いていたわよ。もしよかったら、読んであげてね。」 「ありがとうございます…。」 ひーちゃんへ ひーちゃんと、もっといっしょにいたかったな。ごめんね。 みじかいあいだだったけど、ひーちゃんのこと、だいすきだからね。 ずっとずっと、ずーっと!おともだちだからね。 はーちゃんより 「私も…。はーちゃんのこと、大好きだからね。ずっとお友達だからね。」 はーちゃんの言葉を思い出して、私は一粒だけ、涙を流した。
みんなの答え
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感動の物語!!親友っていいな!
ライです! 親友の感動物語、泣けてきちゃった!!悲しいけど、二人はずーっと親友なんだ、っていう強い絆を感じましたっ!! こういう友達がいると、うれしいよね! はーちゃんはずっと、ひーちゃんを見守ってくれてるね! では、じゃあね!
親友…!!
親友かぁ…!ぼくもお友達いーっぱいいるけど,この話特にカンドーしたゼ! 短文で失礼します(^ω^)