初恋の独りよがり
君は、世名の初恋のひと。 君を好きになったのは、小学4年生の2学期の席替え。 偶然隣の席になり、偶然同じ係になった、手紙係である。 君のとなりの時の世名、笑ってたでしょ? 一緒に手紙を取りに行ったり、なぜか君が世名を待ち伏せてたり、 図工室の帰り取った手紙を渡してくれたり、 不思議って言ってくれたのも、習字の時上手下手って笑い合ったよね。 でも、見萌莉ちゃんと席が変わった時、泣いたって知ってる? 席が変わって、君の視線と世名の視線が交わった授業中。 空見るふりして君をずーっと見てたこと、忘れない。 3学期になって、君がわたしに手紙を渡したこと。 えって思ったけど素直に受け止めなくちゃいけないんだって知って。 他の女の子たちに夢中の君を見てると、 好きな人って変わるんだってことも知った。 1年が経って5年生になった。 これで5年間同クラだあ。 わたし頑張ってるよ、嫌いな人が同じクラスでも、 笑ってハッピーなふりして独りよがりだったね。 せめて、 「好きだったよ」 って言いたかった、遅かったよね、ごめん。 世名を褒めてる時さ、笑ってて他の子よりずっと特別にしてるような気がする。 ケアとか頑張って君より人気者になりたい。 そしたらお似合いでしょ? 君が見える。 次は君の番だよ。 君の独りよがりを聞きたい。 誰よりも強いあなたを受け止めてあげられるように頑張るから。