短編小説みんなの答え:6

何もない闇の世界で響いた歌声

身体の感覚も、時間の感覚もない世界。 私はこの世界に来てから、もうどのくらい経つのだろう。 海と空以外、ここには何もない。 きっと誰も、ここには来ない。 そんなことはとうの前からわかっていた。 だから私は、何もないこの世界で、ただ独り思い出を蘇らせる。 「また会おうね!」 そう約束していたのは誰だっけ。 私はほとんどなくなった記憶を蘇らせる。 ……やっぱり、思い出せない。 何か、何か大切なものがあったのに。 もう何も、思い出せなくなっていた。   ひどい悲しみに明け暮れていた。 もう何も、思い出せない。 そんなときだった。 「また会えたね。 」 突然聞こえてきた声に、思わず私は飛び上がりそうになった。 隣に目をやると、同い年くらいの男の子が私の立っていた。 その男の子は、懐かしい雰囲気をまとっていた。 「あなたは、誰?」 そう話す私の声は、震えていた。 思い出せないが、何かを約束した大切な人に似ていた気がした。 「一緒に帰ろう。」 彼が手を差し伸べる。 私はその手を振り払ってしまった。 「まだ、帰れないの。」 涙声になりながら言う。 「大切な何かを思い出すまで、帰れないの……!」 私は声を上げて泣いた。 「ーーー♪」 すると、彼は歌いだした。 「これで、思い出せる?」 彼は歌う。それは、私が大好きな歌だった。 私もつられて歌う。 二人の歌声が、星のない夜空に響き渡る。 懐かしいこの感覚に、また涙がこぼれていく。 どのくらい時間が経ったのだろうか。 私達は何度も何度も歌を歌い続けた。 気がつけば、空には星が輝いていた。 「きれいだね。」 彼が言う。私はゆっくりうなずいた。 「ねえ、あなたは?」 そう言った途端、猛烈な眠気に襲われた。 私はその場に倒れ込む。 彼は優しく私を抱きしめる。 「目が覚めたらわかるよ。」 私はそのまま意識を手放した。 目が覚めると、そこはベッドの上だった。 隣には、浜辺で会った彼が立っていた。 「やっと起きたんだね。音海。」 涙を流しながら、彼は言う。 思い出した。 彼は、私の大切な人だ。 毎日一緒に笑いあった人、 この世界で何よりも大切な大切な人だ。 「おはよう、瑠歌。」 私は顔を涙でグシャグシャにしながら言った。 あとから聞くと、私は交通事故にあい、2ヶ月ほど昏睡状態が続いたそうだ。 瑠歌は毎日毎日、雨の日も嵐の日も私に会いに来て、あの歌を歌ってくれたそうだ。 「ありがとね、瑠歌。毎日ごめんね。」 「謝らないでよ。僕は君が生きていてくれて本当に嬉しいんだ。」 彼は私の大好きな笑顔で笑う。 彼の笑い顔を見ると、不思議と心が暖かくなった。 「あ、そうだ。明日退院だよね。」 「うん、そうだよ。リハビリに1ヶ月かかっちゃったけど。」 「その、これ、受け取って欲しいんだけど。」 そういうと、彼はポケットから小さい箱を取り出した。 「これって……。」 「僕と、結婚してくれないかな…?」 彼は顔を真赤に染めながら問う。 その姿に、思わず笑みがこぼれた。 答えは、もう決まっている。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *  初めて小説を書いてみました。 初めてなので、拙い部分があると思いますが、大目に見てください。 それと、最後まで読んでくれてありがとうございます。 感想をいただけると嬉しい限りです。

みんなの答え

辛口の答え

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感動したぁ~!!

Hi(^^♪My name's KU(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ 感動したぁ~!! タイトルも、お話も、結末も全てが完璧!! 特に最後のプロポーズのシーンが最高!! Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪


すごー

だんだん理由がわかるはなしって面白いです! 小説家を目指しているんですけど、 こういう小説を作りたいです! それでは、さよなら!


すごい!!

すごく読み入ってしまいました。神奈月さんは読書が好きですか?私は大好きで、一周間に一冊読み終わるスピードで読んでます。


天才が、居たわ。

天才すぎます。誰もが、天才と、つぶやくでしょう。(神かr(((((((殴


感動したぁー

こんにちは、ミラクル☆スマイルだよ! 本題↓ え、天才じゃない!?すごっ。感動しすぎてやばい(?)…へ?待ってはじめてなの…?やば。才能ありだぁ!終わり方とかすごいし、読者がどんどんその世界に引き込まれていかれる感じがあっていいと思う。私なんて語彙力なさすぎてこーゆー(←こういう)の作れないんだよね。なんか「大切な人がずっと意識なくてやっと目が覚めた」っていう方じゃなくてそっちの「意識ない方」の小説って新鮮ですごかった! ホントに私の感想は語彙崩壊してるけどこのお話作ってくれてありがとう!年下なのにタメ口ごめんm(_ _)mゴメン ではまたぁー(o^^o)マタネ^o^


天才天才!

超ドキドキするぅぅ!


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