幽霊
『幽霊を見たことがありますか?』 私のこたえは『はい』です。 だから今ここにいるのです。 あの日、私はいつものように学校に行って、勉強して…本当にいつもと同じ日でした。 でも、下校中だけ違いました。 私は、あるものを見てしまったのです。 それは…「如月公園(きさらぎこうえん)」という、 通学路にさしかかったときでした。 その公園はとても小さな公園で、ブランコとベンチがあるだけの場所でした。 私はその公園に人がいるのを見たことがなく、 その日も誰もいませんでした …と、思いました。 「キィ、キィ…」 公園から、ブランコの揺れる音がしました。 私は、何気なくブランコに目をむけた… そこにいた者を見た私は、体の力が抜けるのを感じた… 「うっ……!!」 その瞬間、視界が真っ暗になりました。 キーーン…! 耳鳴りがして、気がつくと、私は地面に倒れていました。 あのとき私に見えたもの。それは、女性でした。 白いワンピースを着ていて、長く乱れた黒髪、そして…なにより怖い「目」 その女は、目が赤かった。いや、真っ赤でした。 目が合った瞬間、彼女はブランコから降りた… 起き上がると、もう女はいませんでした。 いえ、それは間違いでした。 あれ…私は白いワンピースを着ています。 私の背後にその女はいました。 「ねえ、君も今日から私達の仲間だよ…」 そう言って、その女はにまぁっと笑いました。 その真っ赤な瞳には、光がありませんでした。 「この公園の本当の名前は、『鬼公園』なんだよ…」 「鬼」と書いて「きさらぎ」と読む… そう、私は幽霊になったのです。 その日から私は、新しい仲間を探しています。 私はどこでしょう? ここだよ。 君の、後ろ___ 作.ユキ