短編小説みんなの答え:4

アジサイの髪飾り

今日は私の誕生日、ということで、 友達の男の子からプレゼントをもらった。 「お誕生日おめでとう!」 薄紫色の手のひらサイズの箱の中に、アジサイの髪飾りが入っていた。 ―紫色の。 「秋斗君、私が紫色が好きなの知ってたの?」 「えっ、そ、そりゃそうでしょ!お、おれ、そういうの知ってるんだ」 男の子・・・秋斗君は照れ臭そうに頬を赤らめた。 それから数年後、私と秋斗君は同じ高校に入学した それまでずっと、秋斗君にもらった髪飾りは毎日つけてる。 アジサイは梅雨の花だから春・秋・冬もつけてるとおかしいけど、 私は気にしなかった。だって、大切なものなのだから。 ある日、私は二年生の不良男子にぶつかってしまたった。 「あ、すみません」と私が言うと、その男子は 機嫌を悪くしたようで、 「おい、なにすんだよぉ!!」と、 私の大切な髪飾りを無理やり壊した。 アジサイの花びら一枚一枚が、廊下に散らばった。 叫ぼうとした、その時 「おい!!!!」 秋斗君の声がした。 秋斗君は私をかばって、不良男子を追い払った。 「あ、ありがとう・・・・・」 「いいんだ。」 私は、ついにこの気持ちを伝える時が来たと思った。 「私…秋斗君が好き。」 秋斗君は一瞬目を見開いた。そして涙を浮かべて 「おれも」 と言ってくれた。 アジサイの髪飾りのバラバラになった花びらは、 ずっと、ずーっと大切にしてある。

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