夢の中、妹と
私には生き別れの妹がいる。生きているかはわからないけれど確かにいる。妹とは3年前、火事で家が全焼した時、私だけ迷子になり知らない人の家に引き取られた。私は、今不治の病を抱えていて、治せるけれど、時間がかかる。私の場合、手術をするときは、2時間以内に終わらせないと、心臓が止まり死んでしまうのだそうだ。私は、機材が届くまで手術をせず、普通に暮らしていた。妹の顔は覚えていないが、夢に時々出てきてくれる、顔はぼやっとしているが、いつも決まって「お姉ちゃん。」と優しく呼びかけてくれる。そんなある日、妹と出会った。 妹も私を姉だと分かっているようだった。私はとっさに「凜花…。やっと会えた。」泣きながらそう言った。りんかも泣きながらこっちに歩み寄ってくる。その瞬間、急に意識が飛んで私は倒れた。 「ここはどこ?あっ!凜花!」「お姉ちゃん。」今度は顔がぼやっとせずはっきりと映る。でもその顔には涙を浮かべていた。 そこは夢じゃなかった。病院の中で必死に妹が私に呼びかけていた。「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!しっかりして!やっと会えたのに…」 「あはは、さっきまであんなに体が痛かったのに、今は痛くないよ。凜花、外で遊ぼっか。」私が呼びかける。 「……うん。お姉ちゃん。」凜花はそう答えながら、涙を私の顔の上に落とした。 「じゃあね。凜花。」私は、眠った。 夢の中で―― 凜花が笑う。「お姉ちゃん。遅いよ。早く追いかけてきなよ。」私は走って凜花を追いかける。「待て待てぇ!」 私は最後に笑って、「またね。」と言って、目を閉じた。私はその後、寝ている自分を見た。心電図はピーと音を立てている。あぁ、私は死んだんだ。と思うのに時間はかからなかった。住まわせてもらってた有田さんに申し訳ないなー。凜花を一人残して私は空に来てしまった。 夢の中、君と会えてよかった。現実で会えてよかった。そんな思いで胸がいっぱいになって死んでいるはずの自分の体から、一筋涙がこぼれた。