君に会えたから。
俺は内川爽人。自分で言うのもなんだが、顔は整っているし、めっちゃモテる。でも、そんな俺は同じことが繰り返される毎日に退屈を感じていた。が、そんなある日、転機が訪れる。 中学3年7月。このなんとも言えない微妙な時期に転入生がやってきた。 「はーい、朝の会始めるぞー」 先生の間伸びした声。うぃーすと言いながらガタガタ音を立て席に着く。 「えー、今日は転入生が来ている。みんな拍手で迎えるように!」 どうでもいい。いつも通り過ごせば何も変わらんだろ。 ガララッ! ザワッ。教室が騒がしくなった。 なんだ?と顔を上げると、、、 「初めまして、春雨桃です。よろしくお願いします。」 転入生はとんでもない美人だった。 少し日焼けした肌にショートヘアがサラサラ揺れる。身長は160センチくらいでスラっとしたモデル体型。 男子も女子も沸き立った。 「はーい、静かに。春雨には内川の隣に座ってもらう。」 漫画みたいだな。超美少女が転校してきて隣の席になるなんて。 「よろしくね!内川くん!」 「あっ、よろしくー。」 ドキッ!こっち見んなよ、、。しかも妙にドキドキするし、、。 朝の会が終わり、春雨の周りには人だかりが出来ていた。 俺の席に親友相澤優斗が来て言った。 「めっちゃ美人だな、、桃チャン!お前、取るなよー?」 「心配しなくても取んねーよ」 まあ、確かに可愛いな、、。 キーンコーンカーンコン! 「席につけー」 1時間目が始まる。 ガサガサ。隣の春雨何かしている。うわっ、こっち見た! 「ねぇ、ごめんね。教科書忘れちゃって、、。見せてくれないかなぁ?」 頬を赤らめながら見つめられて、、拒否できないじゃないか! 「いいよ。」 机をくっつけて教科書を見る。近くていい匂いがしてヤバい、、。しかもやたらと春雨が見つめてくる、、!早く終われー! キンコーンカーンコン! 「はい、今日は終わりー!宿題忘れんなよー!」 終わった、、、。 それから月日は経ち、卒業式。これまでいろんなことがあったなぁ、、。急に抱きつかれたり、一緒に遊園地に行ったり、クリスマスにプレゼントを交換したり、、。 薄々気付いていた俺の春雨への気持ちはドンドン大きくなって抑えきれなくなっていた。 噂をすれば。春雨がやってきた。 「爽人くん!あの、お話があるんだけど放課後中庭に来てくれない?」 なんだろう、、? 「わかった!じゃ、忘れないように行くからな!」 「うん!」 それだけ言うと春雨はどこかへ行ってしまった。 「よぉよぉ、内川くんよぉ。桃チャンと仲良くお話ししちゃってよぉ!何話してたんだ!白状しろー!」 「何も話してないよ。」 ぼーっと外を見つめながら言う俺に驚いた顔をした優斗はそれ以上何も聞かなかった。 放課後 「なに?話って?」 「伝えたいことがあるの、、。」 だからなんだよ!さっきからドキドキして集中できないんだ! 「えっと、好きなの!私と付き合って下さい!」 ぶわっ!顔に熱が集まっていく。えっ、好き?俺のことが? ドキドキして顔が見れない、、。ギュッ、気がつくと俺は春雨を抱きしめていた。 「俺も、俺も好き!」 「私も好きだよ、、、」 俺たちはいつまで抱きしめて合っていた。 君に出会って僕の日々は楽しいものに変わった。ありがとう。これからもよろしくな、、、桃。