金縛り?それとも・・・・・・・・?
「美月、9時ですよ。もう寝なさい」 「はい。お母さん」 母の声掛けに答え、私は寝室に向かった。 真っ白なベッドに座り、目覚まし時計をセットする。 「おやすみ、美月」 母の声がリビングから聞こえた。 「おやすみなさい」 そう答えて、横になり目を閉じた しばらくたった。私は意識がもうろうとしていたが、金縛りにあっている、と思った。 隣に、男の人がいた。 暗くて顔が見えない。 怖くて逆に声が出ない。 固まっていた。 (これは、夢だよね?私は、知らない男の人につかまっているの?) 雷が落ちた。 光で顔が見えた。 男の人は、 ―私の好きな、秋吉だった。 なぜ、私の近くに?っていうか、これ大丈夫?現実?私、おかしくなっちゃったの? 困惑していると、秋吉は言った。 「好きだよ」 そうして、私のあごに手を添えて、顔を近づけていった。 ―そして、キスをした。 「きゃあああああああっ!!!!!」 叫ぶと、そこは朝日が昇った朝だった。 息切れしている。気づくと私は、自分の唇を触っていた。 「美月?どうしたの?」 母が慌てて駆け寄ってくる。 私は泣いていた。 「―うん、大丈夫。」 いつも通り中学校に通う。 自転車をこいでいると、後ろから、 「好きだよ」と聞こえた。 恐る恐る振り返ると、秋吉がいた。 「秋吉・・・」 私が言うと、秋吉は私に優しいキスをした。 私は、秋吉に抱き着いた。 秋吉も、私のことを包み込んでくれた。 「大好きだよおおおおお」 気づくと、私はまた泣いていた。