クリスマスの恋
私の名前は雪。中学2年生だ。 明日はクリスマス だけど、多分私の隣に誰もいない。 私はお父さんとお母さんを小さい頃に亡くしてしまい、おばあちゃんに引き取ってもらった。 おばあちゃんが優しくて、胸の傷も少しずつ薄れていったが、去年そのおばあちゃんまで亡くしてしまった。 時々考える、私に生きる意味などあるのかと。 「晴翔!」 「ヤッホー 雪。」 そう、この晴翔の前だけだと私も笑顔でいられる。 晴翔はとても小さな頃から仲が良く私の唯一の友達だ。そして、友達であり私は昔から晴翔のことが好き。 でも晴翔は優しいしかっこいいから、私のことは何とも思っていないと思う。 でも、せめて明日のクリスマスだけは一緒に過ごしていたい。 「晴翔って好きな人いるの?」 「うん、いる。だから、明日告白するんだ。」 「そうなんだ。」 私は悲しくて悲しくて仕方がなかった。 とうとう私の生きる意味もなくなる。でも、私は晴翔に思いを伝えたい。たとえそれが、叶わない恋だとしても。 一日後 「晴翔、好きです。付き合ってくださ」 私が告白をしようとした瞬間、私の口は晴翔の指によって塞がれた。 私は晴翔に思いを伝えずに終わるのかな。 「雪、待て。俺から言わせて。 雪は小さい時に両親を亡くして、誰よりも辛かったと思う。 それなのに、去年おばあちゃんまで亡くなってしまったんだろ。辛かったよな、悲しかったよな。 それなのに、雪を慰めることができなくてごめんね。 だから、せめて俺から言わせて。 好きだよ、雪。付き合って。」 「晴翔、ありがとう。 私も大好きだよ。これからも宜しくね。」 この時初めて私は心から笑えた気がする。 そして多分、天国にいるお父さんもお母さんもおばあちゃんも笑ってくれていると思う。 晴翔、ありがとう。 15年後 「雪、好きです。俺と結婚してください。」 私が婚約した日は、15年前晴翔が告白してくれた12月25日。 そしてもちろん、私が結婚した相手も、私の大好きな晴翔、だよ。