探して
『たっつへ 私は死にました。自殺しました。 森の奥で自殺しました。 たっつにお願いがあります。 私は、土の中で自殺しました。 母に気づかれたくないからです。 たっつに、私の死体を探してほしいです。 探して。まりより』 俺は、そんな手紙を、まりの母から受け取った。 じ・・さ・・・・・・つ・・・・ 俺はその文字を何度もたどった。 ―まり、俺を置いていったのか。 「おばさん、どの森にあるのか書いてないんですけど」 俺は鼻をすすりながら言うと、 「そうなのよ・・・、まりのバカ・・・」 まりの母は倒れこんだ。 「森、ここらへんで一番近いのは、小豆森かな。」 俺は次の日、まりの母を連れて小豆森へ行った。 ずっと好きだったまりの死体などを探すなんて。 俺はイライラした。 「くっそー!!!どこなんだよ!!」 すると、背後から声がした。 『ごめんね、たっつ。5㎞先に埋めてあるの。変なこと頼んでごめんなさい』 振り返った。でも、誰もいない。 「まりのバーカ」 俺は鼻で笑って、5㎞先の地面を慎重にほった。 すると、涙を流して、笑顔で眠っていた。 マリの母は、いつの間にか泣き崩れて、旦那さんに電話していた。 俺は、亡骸を抱きしめて、声を出さずに泣いた。