ずっと…あいたかったよ
私、花咲彩葉(はなさきいろは)は、ずっと好きだった人がいる。 今中3で、彼を好きになったのは小2の最初のほうだから、7~8年ずっと好き。初恋だった。でも、彼はーー、小4で、どこか遠くに転校したのだ。 「ねえいろは!!転校生がめっちゃイケメンらしいよ!」 そういわれて何度期待したことか。 どきどきしてそのイケメンくんがいる教室にむかっても、私の好きな彼じゃない。 いつも期待してしまう私がばかなんだ。 そう思い、塾にむかって自転車をこぐ。 「こんにちはー。原口先生」 「あら花咲さん。あなたを探してる人がいたわ。さっき、2階の教室に案内したけど」 「わかりました、ありがとうございます」 誰だろう?私に用があるのかな。 ーーーーがらがらがら 扉をあけてそこにいたのは、見覚えのない男子。めっちゃイケメンだ。 「あのっ、君、花咲彩葉?」 「えっ、あっ、はい」 「俺のこと覚えてないかな…?俺、水原っていうんだけど」 「えっ?!」 そういって、大好きだった人の名前を呼ぶ。 「水原くん…?」 「そう、俺!」 「えええ?!なんでここに、?」 「ここの塾に通うことになったんだ。学校は、彩葉の学校の隣の学校」 「そうなんだ…。よく私のこと、覚えてたね」 「あったりまえじゃん」 水原くんの顔が赤くなってきているような気がするのは、夕陽のせい? 「俺、2年のころから彩葉のことが好きだったから…ずっとあいたかった」 「わ、私も…ずっと…あいたかったよ…」 「ねえ、俺と付き合ってくれる?」 「こんなわたしでいいなら…お願いします」 「っしゃ!いろは、今もずっとかわいいな」 こんな形であえるなんて、思ってもなかった。だけど、私はずっと一途に、水原くんのことが好きだ。