短編小説みんなの答え:3

鬼ごっこ

「おにごっこしよ~!」 私(小3 音原 優香)は同じクラスの友達3人と、幼馴染・・・陽太と公園で遊んでいる。 鬼ごっこをしようと言い出したのは陽太だ。 「おい、またやるの~」「もうそろそろかえろーよー」 みんなそう言うのに陽太は「やりたい!やりたい!」ってぐずる。 陽太はおかしいぐらいおにごっこが大好きだ。しかも、いっつも私をつかまえようとする。 「今日こそゆうかちゃんをつかまえるんだから!」 いっつも私をねらい一人もつかまえられずおにごっこは終わる。 陽太は足がおそいからおにごっこをするときはいつも陽太がおにになる。彼はこころよく「ゆうかちゃんをつかまえる!」と言って引き受けてくれるので問題はないと・・・思う。 「少し時間あるし・・やる?」わたしがそういうとみんなは「しかたないなー」って言っておにごっこが始まった。 もちろんおには陽太だ。 ふつうに逃げて帰ろなんて思ってた。でも思いもよらないことが起きた。 「あれっ?陽太いなくね?」 陽太がまさかの行方不明・・・!? それから手分けして探したけど見つからなかった。 「勝手に家に帰ってるんじゃない?」「勝手にどこかいくほうが悪いしほっとこう」 そう言ってみんな帰ったけど私は探した。次の日も。一週間たっても。一か月たっても。一年たっても。 でも見つからなかった。そして、いつしか私は大学生になっていた。陽太のことも忘れかけようとしていた。 「あーあ。今日もバイト疲れた~。」 バイト先からの帰り道私は暗い道を一人歩いていた。雨が降ってきた。まだ梅雨あけてないんだな。 「っ!?」 急に誰かに手首をつかまれた。恐る恐る振り返るとそこにはどこかなつかしい姿があった。 「久しぶり。やっと捕まえることできた。うれしいな~。じゃあ次は優香が鬼ね!」 彼はそう言って笑顔で私を見てきた。 私は状況を理解できずいつの間にか彼はいなくなっていた。 でも彼は彼だ。懐かしい光景がよみがえる。 「あ~あ。ついに鬼になっちゃった。足の速さには自信あったんだけどな~」 そう言って笑った。

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