流行語を喋るきみへ 私からの思い
キンコンカーンコン やっと六時間目の終わりのチャイムが鳴った。むしっと湿気の多い空気と同じくらいジメーっとした、「ありぃがとぉござぁいぃまぁしたー」という挨拶も終わり、みんながガヤガヤと話し始めた。やっば算数どんどんむずくなってるとか、今日あそぼ!という会話が聞こえてくる。たまにいいなと思うけれど、私はそんな事できない。勇気がない。そんな私はいつもロッカーまで行ってランドセルを回収したら机に戻り帰る準備を始める。その途端途中まで教科書を入れていた、ランドセルがいきよいよく倒れてきた。思わず「ダルっ」と言いそうになって慌てて口にチャックをかける。みんななんで?と思ったでしょ。私だって聞きたい。でも。私のように流行語、若者言葉を使いたくても使えない人もいる。私は小さい頃にお母さんに「わかったー?これからなにがあっても若者言葉を使ったらだめよ?これはあなたのためなんだから」と言われたときから、流行語を口にすると心臓がドキドキする。 「ん?みさきちゃんどうしたの??だいじょうぶ?」という声でハッとした。クラスの人気者の浩介くん。人気で、いつも新しい流行のことばを使っている。そんな彼を私は羨ましく思う。なんて考えていたら「はい!教科書!」という声がして浩介くんが拾ってくれたんだと理解する。みさきちゃんもだるいだろうしさ、丁度僕今元気だから、やってあげたの!!といわれ、別に私は大丈夫だよ。ありがとうというと、みさきちゃんの喋り方ってなんかうちのおばあちゃんみたいといわれびっくりした目でみると、いや!そういういみじゃなくて!!とおろおろした浩介くんがいた。その時、この人になら私の言葉について話していいかもという気になれた。私は浩介くんに全て話した。そうすると、ごめん!僕はいつも若者言葉をつかっていた!!みさきちゃんに迷惑かけてたかな、、といわれううん大丈夫!でも今度から少し控えてほしいかも。 3年後、みさき!!見て!かわいいーランドセル背負ってる子がいるよ!私は中学3年になって浩介とつきあうことになった。 私が言葉の苦痛を話してから、私と浩介は少しずつ話すことが増えてって、浩介は私の前では絶対に若者言葉を喋らない。 そんな浩介のことを私は大好きだ。今まで聞くとドキドキするからと、嫌いだった流行語だったが、浩介と引き合わせてくれたので今では少しだが好きになった。