短編小説みんなの答え:7

苦手“だった”あの子

  あの子ってほんと苦手…… 私は鈴花。 私にはとっても苦手なクラスメイトがいる。 それは、梨花ちゃんという女の子だ。 言い方がキツくて、なんでもハッキリと言う。 私も色々言われたことがあって、私は梨花ちゃんのことがすごく苦手。 なのに、「私たちって同じ『花』って漢字が入ってるよね!仲間!」 とか言って私に近づいてくる。 私は親友のつくしと一緒に図書室に行きたいのに、よく呼び止められちゃう、 毎日梨花ちゃんに気をつけながら日々を過ごしていた。 そんな普通のある日のことだった。 その時は掃除の時間で、私は担当のほうきをやっていた。 そしたら男子に「お前ほうきずる!雑巾やれよ!」と言われた。 「担当だからやってただけなのに…」と思ったけど、私は大人しいタイプだからこういうことはたまにあるし、少し嫌な気持ちにはなったけど「しょうがないか。」と思っていた、次の瞬間。   「あんたたちなんなの!?」 という声が教室に響いた。 何事かと思ったら、梨花ちゃんの声だった。 「鈴花ちゃんは担当だからやってただけなのに、何言ってんの!?」 え?私のこと!? すると、梨花ちゃんはいきなり私の手を掴んで廊下に連れ出した。 「あのねぇ、、あんたもあんたよ?なんか言い返しなさいよ!」 いきなり何を言い出すんだろう。 「えっと、、その、、」 「私、ずっと鈴花ちゃんのこと見てイライラしてた。なんであんたはそんなに遠慮してんの?ずっとあんたが損しててイライラする!」 え…?もしかして、私のこと、心配して… 「これからは、もっと言いたいこといいなよ?」 「あ、うん、、ありがとう、、」 ぽかーんとしていると、 「…ずっと、これが言いたかった、」 と梨花ちゃんはつぶやいた。 もしかして、だから、私に近づいてきたの…? それから、梨花ちゃんは私にとって、苦手“だった”子になった。

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