努力ができるあなたが好きです。
私は、花岡未来が好きだ。はっきり言って、好きだ。 「おはよう!。花岡くん。」 未来くんは、私と同じクラスメートで高身長で頭が良くて、イケメンで運動能力がすごい。そして、優しい。 それに比べて私は、成績は悪いし、美女ってわけでもない。運動はそこそこだけど。 私は、未来くんには、到底届かない。 この恋はどうしようもない恋だった。私の恋は叶わない。そんな現実に直面すると、心が痛む。 そんなわけで私は、少しでも頭が良くなろうと前から猛勉強をしている。 だから、最近私は、寝不足だ。学校でも眠すぎて先生の話を全く聞けていない。 ある日、「花岡くん決勝進出?おめでとう!」未来くんは、バスケ部に入っていて、今回決勝進出が決まったのだ。 「頑張ってね!」私がそう言うと、未来くんは、少し固まって、顔を下にして 「…ぁ、ぁリガトぅ」何故か途切れ途切れで小さな声だった。 もしかして、私のことが嫌いなのかと思い、そこで会話は終わった。 それから、何ヶ月後。 未来くんたちのチームが負けた。相手チームは、優勝すると考えられていたチームだったらしい。 私は、未来くんに何か話しかけようと思ったけど、いい言葉が思いつかなかった。 結局、私は、笑顔で話しかけることすらできなかった。 (ごめんね。私、何にもできなかった。) その日の放課後、私は、帰りが遅くなってしまったので急いで帰ろうとしたとき。 体育館から何度も音がしたのだ。 「?」 気になったので扉から覗いていると、涙を流して、バスケの練習をしている未来くんの姿があった。 「…え?」思わず声を出してしまった。 私の声を聞いて未来くんは、私が覗いているのに気がついた。 「え?春香さん!?なんで?」 顔を赤らめらがら、あたふたする未来くんをみて私は、ただびっくりしていた。 「あ!ごめん、ごめん。俺、悔しくて、練習してたんだ。あー泣いてたよね。ごめんカッコ悪い所見せちゃって」 恥ずかしそうにする未来くんをみて私は、 「そんなことない。かっこいいよ。」 「え?」 「私は、努力をする花岡さんが好きです!ずっと前から好きだったんです。ずっと、あこがれだったんです。」 なぜか、私の気持ちが口から溢れ出てくる。 こんなところで告白するつもりてなかったのに。思わず言ってしまった。 だって、あんな素敵な姿を見せられたら。もっと好きになったから。 振られてもいい。私の気持ちを言えたから。 「…俺も」 え? 「おれも好きだった。憧れてた。…この前見たんだ。」 「家で頑張って勉強している春香さんをみたんだ。夜遅いのに。だから、俺も頑張れたんだよ!」 「そうだったんだ…」 「いつか、告白しようと思ったけど、勇気がなくていままでできんかったんだよね。」 未来さんの私への思いを知って私は、いつの間にか涙が出ていた。 「…じゃあ、これからよろしくね。」 「うん。」 努力家の二人の恋が今繋がった。