またあの日まで
「おはよう、坊ちゃん。」 目が覚める、そこには色白で 青い髪の女の子が立っていた。 「あ、僕は…どうしてここに?」 話を聞いてみると僕は倒れてしまってここで助けてもらったらしい、 「ここの外は危ないから、あんまり顔をだしてはいけないと言われてなかったのですか?」 と、女の子に問いかけられる。 「親には随分と、言われてました。 しっかり大人になるまでは出てはいけない、と言われていたんですけど 出てしまいました。」 そうだ、この世界は危ないってことくらい知ってる。 「それはわかります。私も大人になる前に一回出たことがあるんです。 その世界はすごく明るくて、賑やかで、人が沢山いました。 怖くてその時はすぐ戻った記憶があるのですが…」 なんと、女の子も一度出たことがあるらしい。 それから僕は女の子と一ヶ月一緒にいた。 ここには沢山水もあるし、優しい人が多い。僕が前すんでた家とは 大違いだ。 朝になると顔を出して、 おはよう。って挨拶を交わすのが僕たちのルーティンだ。 それから3ヶ月ほど経ったある日。 女の子は言った。 「また来年、ここで会いましょう」 僕は目に涙を浮かべながら 「はい、ではまた来年の夏に。」 僕たちの身体は枯れて、実を落とした。 少年が言う。 「ママー!見て!アサガオの種!」 僕らはまた、来年の夏に花を咲かす。