短編小説みんなの答え:1

花咲く夢の中で…

「大きくなったら、花の妖精になりたい」 これは、私が幼稚園生のときの夢。叶うはずもない夢。 今は、将来の夢などなく、ただ、今を過ごしている。 今日も1日が終わった。私は、ベットに飛び込み深い眠りの付いた。 眠りると…。どんどんあたりが真っ暗になって……。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 目を覚ますと、あたりには綺麗な青の大空と、どこまでも続く野原が続いていた。 「え?」私は、すぐ夢だとわかった。頬をつねっても痛みがなかったから。 そして、目の前には翼の生えた男がいた。 「ここは、幼いときの花の妖精になるという夢を叶えると夢だ。」 「はぁ…そうなんですか…」私は、なんで大人になった今更?と思ったが、なんとなく嬉しい気持ちになっていた。 「えっと、どうやって…花を咲かせるんですか?」 「?お前が好きなようにすればいい。」 私が、手をかざして、(花よ咲け!)すると・・ あたり一面が、野原が、花畑になったのだ。私が知っている菜の花やすみれや何なのかわからない花など種類は様々だ。 (すごい。季節は関係ないのかな?凄い。楽しい) 私は、普通ではできないはずの、花だけで作った家や城。子供のときにたくさん夢見たことをやってのけた。 花の香りが一気に広がる。(いい匂い…) 私は、自分の力で咲かせた花畑の中で思いっきり走った。 「あははははは!」 「どうだ?楽しいか?この夢は。」 夢という言葉を聞き、私は一気に現実に引き戻された。 「あの、誰かをここに連れていくことはできますか?」 男は、首をふる。 「…今でこそ夢だが、ここで了承したらここで一生過ごすことができるぞ。」 …一生。その言葉を聞き、私は考え込む、たしかにここは楽しそうだ。でも、… 「現実の世界の記憶は忘れ、この世界で悩みのない幸せな人生を送ることができるぞ」 あっちの世界では、つらいことばかりだ。つらいことばかりだ。でも、 「…すみません。いい話ですが、私は現実の世界に帰ります。」 「そうか…」 「…どうしてもと言うなら…私が帰らせてやる。」 どんどん、この世界が歪んでくるように見えた。少し、寂しい。でも、私はやるべきことがあるんだ。 私は、花の匂いに包まれながら、現実へ戻っていった。 ・・・・・・・・・ 「おかーたん!おかーたん!」 「ん。うぅ。あ、木乃葉?」 私は、視界に私の子供が入ると私は我が子を抱きしめた。 私は、あの夢の中にいるわけには行かない。 現実だって幸せなのだから… 「あれ、おかーたん、手にお花さん持ってるよ?」 手を見ると私は、一輪の花を握っていた。(これ、なんの種類だろう・・) 私は、なんとなく我が子にその花をあげた。 景色を見ると、いつもの風景が私の目に飛び込んできた。

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