翡翠
“翡翠と、瑠璃と、珠月は、ずーっと…ずーっと親友だから!ね!” あの夏、君が残したこの言葉。 ーずっと、忘れないよ。 1年前、私、瑠璃は珠月と翡翠と大の親友だった。 ー今は、もう違うけど。 理由は、翡翠の突然の死。 翡翠は亡くなる前日、瑠璃と珠月に言ったんだ。 「もう、会えないかもしれないね。翡翠と瑠璃と珠月。この3人で。」 「でも、翡翠と、瑠璃と、珠月は、ずーっと…ずーっと親友だから!ね!」 そう言って、翡翠は瑠璃たちに小指を突き出した。 この頃、瑠璃は、翡翠が冗談を言っているんだと思ってた。 だって、“会えないかもしれないね”なんて… 今まで、ずっと、ずっと一緒にいたのにさ。 翡翠は、わかってたんだと思う。 次の日に、亡くなることを。 だから、瑠璃と珠月にそんなことを言ったんだと思う。 翡翠が亡くなってから、今日で1年。 今日もあの日のように、暑く、温い風が吹いていた。 「翡翠、今年もよろしくね。」