カブトムシ
「嫌ぁっ!気持ち悪っ!」 私の名前は瀬戸 胡春(せと こはる) 「ふははっ笑、弱ww」 彼の名前は吉野 夕也(よしの ゆうや) 吉野はカブトムシを掴んで私に 見せてきた。 「まじで最低っ!ありえない!」 と、虫嫌いな私は帰って行った。 「ごめーん!!」 吉野が大声出して呼ぶ。 「あんた中3でしょ!?ほんと いつまでたっても子供!」 そう、私たちは来年高校生だ。 だから、こいつと付き合ってる暇はない。受験だというのに! 「バカ!そんなのに怖がってるほうがまだ子供だよ!」 私たちは幼馴染、ちっちゃい頃から 虫が無理。 「私、女の子だし!!」 って言う理由付けは幼稚園の頃からだ。 「ゴリラなくせに?」 なんだこいつ生意気な。 「は!?もう知らない!」 と言って家に帰る。 そっから受験勉強に励む… と、頑張ってたけど目が覚めたら 19時…、 「あ、私寝てた。」 スマホを見ると通知が痛いほどに きている。 『ごめん、そんな気はなかった。 ゴリラとか言ってごめんな。』 謝るのかよ、あいつのくせして。 『そうやって毎回謝っても 直らないくせに。』 シュポッ。 次の日、私はいつも通り学校に。 3限目の数学中、私は必死に ノートを写していた。 …なんか背中がくすぐったい。 見てみると夕也の手がある。 「うわっ、びくった。」 窓際に座っている私の左側にいる。 なんで?先戻りなさいよ。 「あ、すまんっ」 なんか焦ってたけど。まいっか。 その後の昼食中、友達が言う。 「ねぇ、3限目に胡春の背中に カブトムシ乗ってたよ。」 え、は? 「えぇっ!?なになに!?いなくなってた?」 「あ、吉野くんがこっそり背中から 外して逃してた。」 は?あいつが?ありえない。 と、彼に聞いてみる。 「あ、お前虫嫌いだし、気づいたらうるせぇから追っ払っといた。」 彼は私のためにこっそりどかしてくれたと言う。 知らなかった、だから左側にいたし 焦ってたのか。 「まぁ、正義のヒーローってやつ?」 「は!?そんなわけないじゃない! バカっ、」 そんなこんな、私たちの夏は楽しそうです。