何もかも透明な君
“今日こそは、話しかけよう” 僕はそう心に誓って、家を飛び出した。 学校に着き、淡々と時間は過ぎて行った。 気がつけば、もう放課後だ。 僕はゆっくり席をたち、教室の隅で1人でいる“君”の元へ駆け寄った。 「来良さん。」 彼女の名前は来良澪莉。 来良さんを一言で表すと、“透明”だ。 いや。“透明”と言うよりは、“透き通っている”と言った方が正確かもしれない。 とにかく、来良さんは、見た目が綺麗だ。 向こう側が見えそうなくらい、肌も、顔のパーツいちいちも、透明で透き通っている。 そんな君に、僕は話しかけた。 「美作…くん。どうしたの?」 僕の読んだ名前に、来良さんはすぐに反応し、本を畳んで、顔をこっちに向けてくれた。 来良さんは声まで透き通っていた。 「あの…ほぼ話しかけたこともないし。接点なんてないんですけど…」 言葉が詰まる。 喉から思うように言葉が出てこない。 「来良さん、好きです。付き合ってください。」 僕の言葉に、来良さんはすぐに返事をしてくれた。 「ごめんなさい。」 彼女の顔は、正気だった。 そして、やっぱりその顔も透き通っていた。 「あのね、美作くんの気持ちは嬉しいの。」 「私、よく、“透明みたいに透き通ってて、綺麗だね。”って言われるんだけど、そのせいなのか、心も、透明で。」 「好きだとか、嫌いだとかいう気持ちが…持てないの。」 「だから…ごめんなさい。」 その言葉を聞いて、僕は決心した。 「じゃあ、僕が、ら…澪莉の心に色をつけてやるよ。」 「澪莉が、僕のことを“好き”って思ってくれる色を。」 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 やほー.らのだよ.。.:* どうだった ? 感想聞かせてね.。.:* じゃね~.。