ワタシとオレ
4月11日 今日は中学校の入学式。 真新しい学ランに身を包んで、中学校の門を潜った。 「おはよう」 「おはー!」 みんなの明るい挨拶の声が聞こえる。ドキドキしながら、教室へ入った。 「え!?」 「は…?」 みんなの驚いている声と視線が集まってきて、心が折れそうになるが、胸を張って真っ先に親友の元へ向かった。親友は 「わ!びっくりしたー!似合うね!かっこいい!!」 とニコニコして言ってくれた。オレは、少し照れてしまって、少し黙ってしまった。すると親友が、 「ねね!私はどう?似合う!?」 とクルリとその場で回ってオレに満面の笑顔を見せてくる親友。 「うん。似合うよ可愛いね」 オレがそう言うと親友は照れたようにはにかんだ。オレと親友は小学1年生から同じクラスでここは田舎だからあんまりメンバーが変わらず、中学校まで持ち上がった。 「入学式が始まりまーす!名札を付けてください!」 と先生の声が聞こえ、オレたちは一斉に名札を付けて廊下へ並んだ。入場すると先輩たちや保護者の視線がワタシに痛いほど集まってきているのがわかる。だけど、後ろに並んでいる親友が 「大丈夫。似合ってるよ」 と後ろで言ってくれてオレは自信を持って入場を終えることができた。 校長先生の話、PTA会長の話、先輩からの歓迎の言葉、新入生代表挨拶、ずっと話を聞いているうちにオレの緊張は解けていった。 入学式が終わり、写真撮影になった。オレはさりげなく男子の列に入った。すると先生から 「ちょっと!あなたはこっちでしょ!何男子の列に混じってるの!?」 と呼ばれ、オレは女子の列に入った。 そう。オレ…ワタシは女子。女子だけど心は男子だと思ってセーラー服ではなく学ランを着ている。 そんなワタシはおかしい? 普通? みんなはどう思う…?