人って。
生まれつき人見知り。そのおかげで、 友達なんかいない。僕にとっては当たり前。 そして僕は(人が怖い)のだ。 僕は女性の体。男性の心持ち。いわゆる、 性同一性障害だ。家族以外誰にも言ったことがない。こんな自分が嫌いだ。 小学六年生。僕は初めて恋をした。 「君。名前は?」 僕の名前も認知されていない。諦めたい。 でも。諦められない。その人が初めての、 (怖くない人) であったからだ。告白して振られても、 その子の名前は絶対覚えているだろう。 「あれ?あ。名前!思い出した!」 そんなわけない。なわけないな。 「優人(ゆうと)君でしょ!」 その時、心が開けたような気がした。 僕は、嬉しかったんだ。 「あれれ?違う?」 「あってるよ。」 良かった。認知されていた。それでも嬉しい。 「あのさ…。優人君。」 「ど、どうした?」 これはあの日から1ヶ月たった日。 人気で可愛いモテる女の子に 言われた言葉だった。 「大好き。」 「僕は、女性でも男性でも、ない。けど、」 「そんなの、関係ない!女子男子。 関係ないよ!それでも私は君のことが好き!」 そんな日は二度と来ることがない。 その返事は君ならどうするか…。