短編小説みんなの答え:5

青春という私の春-空猫小説-

「ねぇ葵。せいしゅんって漢字でどうやって書くと思う?」 親友のミホがニヤけて言った。 「え?青い春って書くんでしょ?」 私は首を傾げて答えた。 「正解!青い春…そう、葵の春が来るの!」 ミホがダジャレを言ったので、私はクスっと笑った。 「私の春かぁ…」 私は照りつける琥珀色の太陽に目を細めてつぶやいた。 私は中学1年生、蘭堂 葵。らんどう あおいと読む。 現在、春休み。もうすぐ中学2年生になる。 新学期が待ち遠しいのか緊張してるのか分からないフワフワした気持ちで春休みを終えた。 新学期、新しい教室に入った。 他の子がザワザワ雑談してる中、自分の席に座りペアの子に挨拶しようと横を振り向いた時。 顔が、一瞬にして赤くなった。鼓動が、一瞬にして早くなった。 それは、隣の男の子が、とてつもなくイケメンだったからだ。 でも私は外見重視派じゃなかったので、ちょっとだけだけど急に冷めてきた。 イケメンなんてどうでもいいし… 「では、国語の授業を始めまーす」 私は驚いた。初日から国語の授業があることを忘れていたのだ。 一応机の中を確認したが、やっぱりない。 先生に借りるしかないけど、先生にも生徒にも、おっちょこちょいで忘れん坊って思われるかも。 でも、借りるしかないんだ。そう思い、席を立とうとした。 すると、視界に教科書が見えた。驚いて横を見ると、さっきのイケメンの男の子が教科書を広げてくれた。 「教科書ないなら貸すよ。な、同じクラスだし」 私はさっきより顔が赤くなって鼓動が早くなった。 あれ、外見だけじゃなくて中身も…っ? 男の子は白い歯を太陽のように輝かせながら、ニッっと笑って小声で言った。 「俺、内藤 琥珀!ないとう こはくだよ。よろしくっ!」 「あっありがと!わっ、わたし、葵…」 それだけしか言えなかった。 私はドキドキしながら授業を続けた。 私の新学期はとても楽しかった。 コハク君は優しくしてくれる。一緒に話してくれる。 そんなコハク君に恋に堕ちた。 春が終わる頃。私は公園に呼び出して、ついに告白した。 「あのっ、コハク君の事が好きですっ!」 コハク君は最初驚いていた。そして、どんどん顔が赤くなって夕焼けを見ながらつぶやいた。 「ぼっ、僕も…!アオイちゃんの事、好きだよ!」 私の春が来たんだ。葵の春が…! 葵色の夕焼けと琥珀色の夕日が私たち二人を包んだ。

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