いじめと、メッセージ。
私は、その原稿用紙を見て、自分でもびっくりした。 これは、一番心に残っている、春の思い出。 私は、日野まいか。 ポニーテールの栗色の髪に、琥珀色の瞳が印象的だ。 今日は、学校で、いじめについて書くことになった。 いじめられている人へのメッセージみたいなものでいいらしい。 私は、原稿用紙二枚半、きっちり書いた。 いじめられている人への、応援、助けになるように、と書いた。 私は、その原稿用紙をよみかえした。 「えっ・・・?」 私は、思わず声を出した。 応援、助けになるように、と思って書いたのに、中身は、 いじめられている人も、ちゃんと行動してほしい、いじめっ子にもちゃんと立ち向かってほしい、 そんな文章が多くなっていた。 私が書きたかったのは、気軽に相談してね、とか、スクールカウンセラーに相談してみたら?、そういう文章だった。 でも、書かれていたのは、一人でも立ち向かって、行動して、そんな言葉。 なんで、こんな文章になったんだろう。 これは、多分、私の心の声。 いじめが起こっても、見ているだけの人が多いのは、このせいだろう。 友達の文章も見た。 私と同じように書かれていた。 なぜこうなるのか、考えるのが私の役目。 よし!やろう! 私は心の中でそう思った。