【短編小説】ヒーロー
親友は心臓病だった。 死にたい私はもうすぐ死ぬ親友を望み、 生きたい親友は健康な私を望んだ。 私たちは互いに羨みあった。 1週間前、そんな親友は死んだ。 生きたいのに死んでしまう命を抱えて、 命をかかげて、私に生きろと言っているようだった。 だけど私は、まだ死にたかった。 生きたくても死ぬ人と、 死にたくても生きる人がいる世界。 それを知っても、 まだ死にたい人がいる世界。 そんなこの世界は矛盾している。 そう思ったと同時に、 親友に会いたいという口実をもとに 私は家のマンションの屋上から ヒーローとなって風をきる。 私に会いたい?寂しくない?親友。 今会いにいくからね。 ........................... ぴょこです. 感想・アドバイス等 お願いします.