僕の初恋は、両思い?
「ごめん。」 僕は、彼女からの告白を断った。 だって、サーヤがいるから。 いつからだろう。 サーヤが僕の方をジーっと見つめてくるようになったのは。 サーヤは、僕と同じ6年2組。 周りの子のようなサラサラヘアも、透き通るような肌も持っていない。 サーヤよりも悪い僕が言っていいのかわからないけど、 成績もよいわけではない。 つまり、平凡な女の子だ。 なのに、なんだろうこの感覚は。 初めは、サーヤが見つめてきても、『どうしたのかな』で済んだ。 なのに今は、ちょっとサーヤのことを考えるだけでむねがキュンと高鳴る。 今では、サーヤが見つめてくれないと気が狂いそうになる。 ある日サーヤが 「学校が終わった後、中庭に来てくれませんか?」 と誘ってくれた。いつもの早口で。 僕はこころよくOKした。 中庭に行くと、そこには顔だけではなく耳まで真っ赤になっているサーヤがいた。 そして、僕が近づくと言った。 「私、あなたのことが好きです。だ、だから私と…」 僕はそこまで聞くと、サーヤの唇に人差し指を立てた。 そして、嬉しくて顔を笑顔でいっぱいにしながらサーヤに言ったんだ。 「僕から言わせて。僕と付き合ってください。」 僕たちの足元で、小さくて、とっても美しい花が咲いていた。 その花は、嬉しそうにゆれていた。 まるで、僕たちの恋のような花だった。