図書室の子の謎。
気になる人がいる今日この頃です。 その気になる人は、毎日放課後に図書室にいる子。 別に悪いことじゃないよ。 でも毎日来てるし私図書委員だからちょっと気になっただけ。 その子はいつも運動場が見渡せる窓際で本を広げている。 その子には不思議なことがある。 なぜか本のページをめくらないのだ。 選ぶ本は毎日違うし、その本をかりようともしない。 放課後しか図書室に来ない。 しかも、本ではなく窓の外を見ているのが多い気がする。 今日、勇気を出して話しかけてみた。 「あの、本好きなんですか?毎日来てくれてるので。オススメの本とかありますk」 「えっ、あっ、そのっ、スミマセ~ン!!!」 一応図書館なので、そこまでの音量ではなかったけど ビックリした。 やっぱり急に話しかけたのがいけなかったのかなぁ。 本好きなら気が合うと思ったんだけど。 しかも初めてでオススメの本は踏み込みすぎか。 その子はすぐに一冊の本を手に取り、借りてから逃げるように図書室を出た。 「あの子、いつも来てくれてるよね。」 「ですよね。本が好きなんでしょうか」 先輩が話しかけてくれた。 「そうだ。今日は早く帰っていいよ。あなただって毎日来てくれてるでしょ。今日は都合で人が多いし」 「そうですか?ありがとうございます。明日は2倍働きますね!」 私は図書室を出た。 優しいな~先輩は。 あっ、あの子だ! 膝にページを開いた本を置きながら窓の外を見ている。 いつものようにページはめくらない。 なんか気まずいな~ その子は外を見ていたから私には気づかなかった。 外に面白いものがあるのかなぁ。 私もそーっと覗くと、 サッカー部が練習しているだけだった。 なーんだ。なにを見ているんだろう。 鳥とか花とか? なんかあるのかなぁ。 ──次の日── 「ねぇねぇ、あの子が何してるかわかったよ」 「え!なんだったんですか?」 ちょっと気になるなー。 「あの子ね、サッカー部の練習見てるんだよ。だからページもめくらないの。」 「へぇ、そうなんですか?知りませんでした!サッカーが好きなんですかね?」 「ちがうちがう。サッカー部のエースの◯△くん見てんのよ。多分恥ずかしいから本を読んでるみたいにしてるんでしょ。だから窓際なのね。 アオハルよね~!」 「ほへ~!そんなことが!アオハルですね~!」 こんな感じで謎が解けた。 アオハルだな。 恋が実るといいね! ──終わり──