家族に大好きって言えてますか。
始めに、このお話はフィクションです。現実味が凄くなってしまった…笑 『嫌い!』 私は目の前の母さんに向かって叫んだ。 (居なくなればいいのに……!) 私は心の中で母さんに向かって叫んだ。 『大好き!』 私は母さんを抱き締めて何度も叫んだ。 これは、私の成長記録。大嫌いな母さんを大好きになる話。 母さんはウザい、しつこい、嫌い。居なくなればいいのに……私の人生には要らないし、邪魔……大っ嫌い! それが小6の頃の私だった。なんでそんなこと思ったんだろう…きっと居て当たり前の存在だったからだ。毎日会えるし、毎日喧嘩もするし、毎日話せるし。慣れてたんだ、当たり前に。中一になって、母さんが入院した。当たり前が当たり前じゃなくなった。会えなくなった、喋れなくなった。喧嘩も抱き締めることも出掛けることもできなくなった。そこで、やっと気付いた。母さんの大切さに……。ホントは大好きだったことに。いくら嫌おうが心の奥底には好きだって気持ちがある。会いたい……会いたいよ、母さん……。抱き締めたいよ……でも、もうそれは叶わないね、そんな体になっちゃったから。失って初めて気付く…ホントなんだよ、この言葉。当たり前の日常は当たり前じゃない、ホントなんだよ。 ねぇ、大好きって言えていますか?嫌いだよね、分かる私もそうだったから。怖くて、憎くて、辛くて、大嫌いな家族。大好きが許されないことも、思えないこともきっとある。でも、言える内に言った方がいい。その言葉1つで、親は何十年でも何百年でも生きられるはず。少なくとも私の母さんはね笑大好きでもありがとうでも、言いそびれないように。 大嫌いな母さんを大好きになる話でした。