短編小説みんなの答え:1

スイカズラ

あの時、私の涙を拭ってくれた感覚を、未だに忘れられない。犬と人間。言葉は通じ合わなくたってそれ以上の何かがあった。 君と出会ったのは、スイカズラが咲き誇る春の頃。あの頃はまだ10歳だった。家族で君を迎えに行く時、車の窓から覗いたスイカズラの花が、なぜかとても記憶に残っている。 そこから3年 思春期を迎えた私は、情緒が安定せず、トイレにこもって泣いたり、家族に八つ当たりしたこともあった。それも、何回も何回も。 でも、決して人前で泣くことはなかった。泣く時はいつも一人。私を分かってくれる人は、受け入れてくれる人は誰もいない。そう思ってた。いつも居場所を探しいてた。私を受け入れてくれる人に出会いたかった。 誰も居ないリビング...正確に言えば私以外に人は居ないリビング。不意にため息が零れた。不安定だった私はそれだけで涙が溢れ出した。そのとき ペロッ__ 君が私の近くに寄ってきて、私の涙を拭った。元気出して!とでも言うかのように私に近寄って体をスリスリしたり、顔を舐めてきたり...。 初めて受け入れられた気がした。私を初めて受け入れてくれた君を、もっと大切にしたい、幸せにしたい、そう思った。 そこからは君と毎日のように散歩に行ったり、車の免許をとったら一緒にドライブしたり。そして、君が疲れてしまったら大好きな抱っこでお家に入る。 君と過ごしている時は、辛いことも悲しいことも全てなかったかのように元気になれる。時間も忘れて そこからまた数年。 少し元気がなかった気がした。大好きな餌を残すし、散歩でもすぐに疲れてしまって。あの一文字が頭によぎった。信じたくなかった。 そんな私の思いは通じず、君はどんどんやつれていき、遂に歩けなくなった。 認めるしかなかった。涙が滝のように溢れる。大好きな抱っこをしたまま、私は泣きじゃくっていた。君が少し動き出したかと思うと ペロッ__ 君が私を受け入れてくれた時と同じように、私の涙を拭ってくれた。そして、息を引き取った。 あの時と同じように、元気だしてと言いたかったのだろうか。私は、君がいればそれだけで元気になれたのに。 春になると、君を迎えに行ったスイカズラの咲き誇るあの道を通る。そこに行くと、なぜか君が居るように感じるから。 見守っててね。精一杯生きたあと、あの日と同じように、みんなで君を迎えに行くから。

みんなの答え

辛口の答え

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めちゃくちゃ感動──!

どーも(`。・ω・。)元紗蘭の花凜だよっ*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。 よろしくねっo(。・ω・。)o *本題* めちゃくちゃ感動──! おつかりん(`・ω・´)ゞ


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