君の世界のヒロイン。
…馬鹿 そうつぶやいた。理科室に向かわなければならない足は止まる。あそこで笑ってるのは私の彼氏である光輝だ。 成績は普通。スポーツ万能で女の子の友達いっぱいの陽キャ。今は別のクラスだ。あそこで光輝と話してる女の子は友梨佳という学年一の陽キャ女子だ。 小6の時に陰キャと虐められていた私とは大違いで。光輝は私のこと好きなのか疑問に思うことも多い。告白したのは私だから… 帰り道。「光輝はさ。仲良く出来るのは陽キャだけど、恋愛対象はまた違うらしいよ。光輝が言ってた。」親友の美羽が言った。「そーかな。だといいけど笑」と笑顔で返したが、心の中は複雑だった。美羽と光輝は幼なじみだから、本当かなと。うん。きっとそうだ。 「光輝と話ししてみる!」 光輝は委員会があったらしいから、まだいるはず… 息せき切って階段を登る。いた。光輝だ。「…こ、こーき…光輝!!」目を丸くした光輝が振り向く。「好きだから」ちょ、何いってんの私。「え、うん俺も」思考停止になる。 きっと私が考え過ぎただけなんだろう。まだ始まったばかりだ。