破滅への行進曲
もういやだ……。疲れた……。この子の相手をすることに。 私は楠フユカ。12歳。青松小学校6年。私のクラスには、私の友達がいる。名前は佐和田ナツカ。まあ、小学校入って以来ずっと一緒にいる、私の最も親しい友人「だった」。 あ、気づいちゃった?「だった」って、過去形じゃん。今は違うのかって?そうだよ。仲良しだったのは、もう過去なんだ。 「ふーゆか!」 彼女はそう言って、私の元に来る。軽く笑って「なに?」と問い返す。 「今日の放課後、遊びに行かない?近所においしいお菓子屋さんがあるの!」 「へえ、行ってみたい!」 じゃあ決まり!そう言って、彼女は席に戻っていく。この時はまだ、ナツカといるのはとても楽しかった。 でも、この日を境に、私たちの友情は破滅へと、導かれた。破滅への行進曲が流れてしまった。 その日の放課後、その美味しいという洋菓子屋へと行った。ショウウィンドーに並べられた色とりどりの鮮やかなお菓子は、どれも輝いて見えた。私は、冷蔵されているひんやりと冷たいゼリーを選んだ。 「ナツカ、どれにするの?」 「ええ!フユカもう決めたの?!ちょっと待って。あ、これにしよう」 ナツカが選んだのは少しお高めのタルトだった。まあ、そのタルトで私のゼリー2個は買える値段だった。 私がお会計を済まそうとすると、ナツカは笑って私のゼリーの隣に自分のタルトを置いた。私が愕然としていると、ナツカは乾いた笑みを浮かべた。 「私、お財布忘れてきちゃった。ついでにお金出してよ」 私はとんでもない、と断ったが「いいから、払ってよ」と食い下がる気配がない、 仕方なく私はナツカの分まで払った。 明くる日、私は学校へと歩いて行った。 私はこの日の夜は、よく眠れなかった。ナツカの乾いた笑みが頭に張り付いて、取れなかったから。 教室に入ると、ナツカは別の子と一緒にいた。ちょうどよかった。昨日出したお金のこと、ちゃんと話そう。 「ナツカ!あの、昨日のことなんだけど」 「ん?ああ、昨日のお菓子屋さん、どうだった!?おいしかったよね!」 いや、本題はそっちじゃなくって、とまで言うと、 「ああ、昨日の金のことね。いやだ」 私は心底驚いた。こんなワガママを言うような子じゃあなかった。なんで、と私は問うた。 「そ~言えばなんだけど、私最近金欠でさ。だから、これからもよろしく!」 私たちの友情に完全に亀裂が入った。もう、おしまいだ。あ、と思い出したようにナツカは言った。 「フユカ、なんかするときは、私に連絡入れてよ。あんたの行動、ちゃんと見てみたい。私が連絡したら、2分以内に連絡ちょうだい!破ったら、クラスに吊し上げてもらうから!」 不敵な笑みでそういったナツカに、恐怖心を覚えた。 破滅への行進曲は、そこでクライマックス。私への要求は、どんどん強くなっていく。 もういやだ……。疲れた……。この子の相手をすることに。 FIN
みんなの答え
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やばい
おかしくなってしまったのかわからないけどそういうことをすると裂け目ができるから、先生に禁止にされてる。