雨の日の公園で
その日は、雨が降っていた。 傘を忘れたわたしは、通学路の公園の近くにコンビニがあったことを思い出した。 傘を買おうと、土砂降りの中を駆け出した。 公園の前に差し掛かったとき、一人の男子を見つけた。 その人を見て、ドキッとする。 今、わたしが片想い中の犬飼尚輝(いぬかい なおき)だった。 (何やってるんだろう、傘もささないで) 気になって近づくと、目が合った。 「あっ……」 犬飼くんは、イケメンだけどちょっと怖い。 怒られるかもと思い、一歩後ろに下がったところで、犬の鳴き声が聞こえた。 犬飼くんの、腕の中からだ。 (……子犬?) 腕の隙間から、小さい耳がのぞいている。 「なんだ」 「えっ、あの、その……子犬?」 「あぁ、そこに捨てられてた」 「見てもいい?」 聞くと、犬飼くんは静かに頷いた。 ゆっくり近づいて、犬飼くんの隣にしゃがみ込む。 小さい茶色いかたまりが、もぞもぞと動く。 「わあっ、可愛い!」 思わず、言ってから口を押さえる。 横を見ると、犬飼くんがクスッと笑っていた。 「おまえ、変なやつだな」 「へっ?」 「みんな、俺を見ると怖がって逃げていくのに。話しかけてきた」 「そんな!だってそれは……」 好きだから。 言いそうになって、口をつぐむ。 告白は、やっぱり度胸がない。 「やっぱ、なんでもない。それより、子犬どうするの?」 「うちはマンションだから飼えないんだ。佐々木は?」 (わたしの名前、知ってたの?) そのことに、反応してしまう。 「えっと、うちはお父さんが犬アレルギーで」 「そうか」 犬飼くんが、残念そうな顔をする。 「じゃあ、何もできな……」 そう言いかけた犬飼くんの手を、気づいたら掴んだいた。 「できるよ!」 「え」 「何もできない、なんてことない!二人で、引取先を探そう!」 そう言ってから、気がつく。 (二人でって言っちゃった!) カーっと顔が熱くなる。 「その、これは……」 「探そう」 「えっ」 「一緒に」 初めて、犬飼くんの笑顔を見た。 その笑顔を見ていると、自然と言葉が出てくる。 「あのね、わたし、犬飼くんのことが……」
みんなの答え
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うわぁぁぁぁ!良いお話だった!
こんにちは!まりあいです!えっえっえっ?告白してるじゃん!!良いお話だった!二人に幸せが訪れますように!
素敵なお話!
お日様だよ☆ すっごく素敵なお話!! その恋は、叶うんでしょうか・・・・!? めっちゃキュンキュンしましたッ☆彡 じゃね☆