【短編小説】君の本音を聞きたい
「ねえやっぱさ生きれる気がしないよw」 いつも明るくて、人気者で、おちゃらけてる友だちがそう言う。 つい何分か前、彼女から電話がかかってきた。 泣いている彼女を慰めるためか、夜中の街を二人で歩く。 学生二人が夜にのこのこしていたら大人に捕まるだろう、なんて不安はなかった。 「何?なんかあったの?」 「いやッwもう良いかなって」 彼女は街のネオンに溶けてしまいそうだった。 「やめてよ…いかないで…」 何弱音を吐いてるんだ… 何も出来ない自分が憎たらしい。 「大丈夫」 そんな強がりな言葉、もう聞き飽きたよ… ー君の本音を聞きたいー 彼女はふっと笑う。 街のネオンに溶けてしまいそうなくらい美しくて、儚かった。 ああ、わかったよ、 君がずっと僕に言い続けた「大丈夫」の意味を 君が今笑っている理由も 全部、全部わかったよ 「私、怖くないよ。」 「私も」 明け方の美しく、醜く、儚い街並みを背中に僕らは堕ちた。 end 閲覧ありがとうございます。感想や考察をコメントしてくださるととても嬉しいです