くもりのち、晴れ。
私・寧々はいじめられている。 それも、数年前までは大親友だった、結花という女の子に。 元友達の結花にいじめられるようになったのには、当然だが訳がある。 きっかけは、本当に些細なことだった。 結花の好きな人と席が隣になったのだ。 本当にそれだけだった。 しかも、隣になっただけで、よく話した訳でもないし、ましてや告白なんてされていない。 くじ引きで決められた運任せの席によって、私は大親友を失い、クラスでの居場所も失った。 ある日、そんな私に、1人の女の子が話しかけてきてくれた。見た目からして、恐らく年下だ。 『寧々ちゃん、最近お姉ちゃんと帰ってきてないね』 私を見るなり、女の子はそう言った。 なんでこの子はそんな事を知っているんだろう__やがて、脳内でピンコーンと電球が光った。 「ええっと、結花の妹の…千鶴ちゃん、だよね?」 私の問いかけに、女の子は小さく頷いた。 そして、突然こんな事を言い出した。 『あのね、お姉ちゃん、いつも寂しそうにしてるの。帰る時も、家にいる時も。寧々ちゃんがいないから…』 結花がそんな事を…。 「私、謝ってくる」 いい考えも謝る理由もないのに、私は走り出した。もしかしたら、結花とまた…。 「__はあっ、はあっ……」 結花の家の前で、私は膝を押さえて立ち止まった。 ゆっくりと歩を進め、チャイムを押す。 ピンポーン 聞き慣れた機械音の後、中から結花が出てきた。 『……寧々?なんでうちの前に……』 「ごめんなさいっっ!!」 思いっきり頭を下げ、私は続ける。 「ごめん、くじ引きで結花の好きな人の隣になっちゃって…。何年も謝ってなくて…」 涙が止まらない。もう何も言えない。 『なんでこっちのセリフを…っ』 ガシッと、肩を掴まれる感覚。二人の間に、水たまりが出来そうなほど涙が零れ落ちる。 『ごめん、ごめん、ごめん、全部あたしのせい…』 ふと顔を上げると、真っ赤な顔の結花がいた。目が合った私たちは、たまらず吹き出す。 ずんと重い雲で覆われていた心に、一筋の綺麗な光が差す。 今日の天気は、くもりのち、晴れ。
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うまい!
作るのがうまいですね!特に、あやまって、ハッピーエンドになっていて!