思い出のあの公園で。
登場人物ーー 陽菜、拓海、咲奈、 始まりーー 「私、好きな人出来ちゃったの。ごめんね、陽菜ちゃん」 放課後、誰もいなくなった教室で、学年1の美女、咲奈は勝ち誇った顔をして私に話しかけた。「ごめんね」の言葉を聞いて私はそれが誰だか確信した。 「おーい、早くしないと先帰るよー?」拓海に言われて教室を飛び出た。もやもやした気持ちをグッと抑えて、外靴に履き替えた。帰り道、中学校からちょっと遠い公園に立ち寄った。そこは、小学生の時、毎日通っていた拓海との思い出の場所だった。小学生くらいの子が走り回って、にぎやかだった。公園のど真ん中にあるブランコに腰を下ろし、ゆらゆら揺れながら拓海は口を開いた。「ここでよく遊んだよねー。帰るのが遅くなって、2人で怒られた時もあったっけ。懐かしいなー」私はこくっとうなずいた。「俺たちも、いつか違う人と来るのかなあ」拓海はぼそっと言って立ち上がった。私は動けなかった。きっとその言葉に対しては深掘りしちゃいけない気がしたからだ。「ごめんね、陽菜ちゃん」そんな言葉が頭をよぎる。自信がなくなってくる。けど、もっと話していたい、もっと2人で笑っていたい、という私の気持ちはもう誰にも止められない。止められたくない。「拓海ー!」私は大きな声で拓海を呼んだ。拓海は驚いて振り返り、それと同時に私の頬が赤く染る。私は拓海に向かって走り出した。手汗が半端ない私の手をそっと拓海の頬にあて、唇を近づけた。その瞬間は、まるで2人だけの世界にいるような、物音ひとつなく、静かな時間だった。顔と顔が離れた時、拓海は頬を赤く染めて固まっていた。深呼吸をして私は口を開いた。「私、拓海が好き!もうこの気持ち、抑えられないの、、」「なんだよそれ、反則すぎ、、」そう言って拓海は私を抱きしめた。私の頬が再び赤くなり、お互いの胸の音が伝わる。 雲ひとつない、青空の下で、私たちは同じ時間(とき)を過ごしていた。 終わりーー あとがきーー こんにちは!作者のちろるです!今回は、こんな恋愛してみたい!っていうのを作りました。気に入ってくれたら嬉しいですー!
みんなの答え
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すごい!
こんにちは!#54です。すごーい!私はこんなうまくかけないから見習いたいです