先生が…!?
「えー、明日をもって5年C組の村上先生がいなくなるので、今度新しい先生が来ます。」 9月のある日、突然全校朝会で校長先生が言った。 「どんな先生だろ?」「怖いとやだな…」 体育館中から生徒の声が聞こえる。 「皆さん静かに!」誰かわからない、美声が言った。 「では、佐藤先生から連絡です。」 その後は終わりない道を歩くかのように全員が話を聞いていた。 ここは全校朝会が終わって戻ってきた5年A組。 生徒はざわざわしている。ほとんどが新しい先生に関することだった。しかし、美央と晴夏は違った。 「ねえ、体育館で『静かに』って言った声聞いた?」美央。「え?確かにあの声は不思議すぎる。誰だろ…」晴夏。 その日の下校直前、5年B組の寿々華は廊下で顔が綺麗な誰かとぶつかった。誰かさんはぶつかる直前、「あっ」と全校朝会での美声と同じ声を出していた。寿々華が謝ろうとすると、誰かさんはどこかへ行ってしまった。 放課後、寿々華の家を訪ねた美央は、2人で寿々華がぶつかった件と全校朝会での誰かさんの注意の因果関係を考えた。結論、同一人物である可能性が高い、ということだった。 ついに新しい先生が来る日となった。新しい先生の情報はなぜかトップシークレットだった。 その日の朝の連絡の時間、若い男の先生が5年C組の教室におとなしやかに入ってきた。 「イケメンだ!」「か、かっこいい…」「え?あれ?」 その先生は「初めまして。新しく5年C組の担任をすることになりました。西川優です。」と自己紹介した。その時の声はこの前の全校朝会での美声とほとんど同じだった。 中休み。寿々華と美央と晴夏は新しい先生を見ようと5年C組へ行った。先生を見るなり、寿々華は美央と晴夏にヒソヒソと「昨日ぶつかった人と同じだ…」声を聞くなり「昨日の声の一緒だ…」 晴夏は次の瞬間先生に「先生、この前の殺人事件怖かったですね!」 その殺人事件というものは、先月この学校の近くで、西川優という23歳の男性が何者かに殺された、という事件である。晴夏はこの事件がずっと気になっていた。どう考えてもこの先生は怪しかった。被害者と名前が同じで、年齢も同じくらいに見える。 先生は「……」黙ったままだ。やがて周りの人々も怪しみ始める。その事件のことを思い出したのだ。 しかし寿々華が続ける。「先生、昨日校舎の中で先生にそっくりな人とぶつかったのですが、先生ですか?」 この質問に対しては、「昨日私は学校へ来ていません。」と先生は答えた。その瞬間、寿々華はあまりにおかしいと思った。 周りにいた誰かさんが「先生、殺人事件で殺された人にそっくりですね!」 この発言に対しては周囲の全員が怒った。「それはあまりにも失礼だよ!」「違う人物という可能性もあるじゃん!」 しかし、1番驚いたのは、その瞬間、先生が消えたことだった… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて短編小説にチャレンジしてみました! この後の結末。お分かりの方も… 読んでみた方、ぜひ感想をお願いします!