「ミライ先生、嫌いです。」
「産休の三池先生に代わってきました。大石ミクです!これからよろしくね!」 ぱっちりとした大きな目。 茶色がかったショートカット。 大好きな三池先生と変わった新しい先生の印象はー 最悪だった。 私の名前は、岡倉未来。まっすぐな名前だねって言われるけど、私本人を見てから言って欲しい。 重い前髪に肩まである髪の毛はくしでといただけ。黒縁の眼鏡はそろそろ度が合わなくなってきていた。 そんな私にまっすぐ、なんて言葉似合う訳がない。 そう、私は自覚するほどの陰キャだ。 クラスメイトが陰キャ、という目で私を見る中、三池先生だけが私を見てくれた。 「岡倉さんって本を読んでる時、すごく楽しそうにしているよね。先生も本を読むの好きなんだ。おすすめの本、教えてくれない?」 花が咲くみたいな笑顔を浮かべて微笑みかけられた時は、驚き過ぎて言葉も出なかった。この中学に私を見ている人がいるなんて。 それが例え先生でも、私には嬉すぎる事だった。 なのに。 (なんで代理があんな陽キャしか相手にしなさそうな先生なの!?私なんて存在すら認知されてないよ。) 向日葵のような笑顔でクラスのいわゆる、陽キャ、と話している大石先生。 これから昼休みだ。大石先生たちはグラウンドでドッジボールをする話をしていた。 教室に残って生徒の安全確認をしなくていいのだろうか。 もやもやする気持ちを追い払うように私は、本を開いた。 ただ一つ、許せるなら、 隣のクラスの大石くんと同じ苗字なのは、嫌いじゃないかも。 放課後。本を返すため、私は学校図書館に寄ることにした。 大石先生は、すごくいい先生だと思った。でも、苦手じゃなくなった訳じゃない。ああいう人をきっと、雲の上の人と言うんだろう。 「あ、新刊出たんだ。」 ポップ付きの帯のついた本を手に取ろうとした、その時。 「岡倉さん!」 突然声をかけられた。振り向くと、そこには、、 「大石先生…」 図書室なんて一生に合いそうにない先生がそこにいた。 「何してるんですか…」 「え、何って、本を借りに来たんだよ?先生、本好きだから。」 そう言ってニコッと笑う。 「似合わないって思ったでしょ?」 (は?何それ。陽キャだって自慢したいの?) 先生を見ると、構わず話そうとしている。 「中学生くらいの時は、私、すごく暗くて、本ばかり読んでた。明るくて自信がある人が羨ましくて。 でも、 あるとき、一人の先生に会ったの。初めはすごく苦手で。大嫌いだった。」 「ーえ?」 「こんにちは、岡倉未来さん。私、大石未来。本当はミライって読むんだけど、隠してたんだよね。 旧姓は、岡倉未来。 私、未来から来た、あなたなの。人生を素敵なものにするために、会いに来たの。」 嘘でしょ? だって、私、こんなだよ?あんなキラキラした人に、なれるの?私も? 「大丈夫だから。変われるから。頑張ってー」 そう言って笑う先生は、確かに、私に似ていたんのかも、しれない。 ついに、やっと。この時が、来た。 一年七組と書かれた教室の前に私はいる。 大石未来。23歳。新米の中学教師。 今日、この場所で私たちは- 運命を変える、”再会”を果たす。
みんなの答え
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天才!
凄いですね!天才!小説家の才能あるかも! 強要はしませんけど、夢決まってないなら小説家なっても いいかも!嫌に感じたら本当にすみません!
すてき!
ちゃんとまとまってる短編小説ですごい! ファンタジーでもあり現実的でもある感じが好きですっ
上手!!
お日様だよ☆ すっごく上手!! 色々な言葉を使ってて、天才って思いました☆彡 自分に会えるなんて、面白いなぁって思った!! また書いてね♪ じゃね☆彡
え、最高です
控えめに言って最高でした…今までに見てきた短編小説の中で一番大好きです…! 大石っていう名字になってるところでああ隣のクラスの子と結婚したんだな、って言わなくてもちゃんと分からせているのも面白かったですし、本当に感動しました… 同い年っていうの信じられません… いつか小説の業界で再会できることを願ってます!!!